第14回 この腕に関して、我、関係ないよね?(ヤンデレ風に)

コラボ配信の時間となり、配信開始のボタンを押した。


「おはエド。突発の卑弥呼様とのコラボ配信だ~~~。」

俺は大声で叫んだ。


コメント

:おは豆。

:おは豆。卑弥呼様とのコラボじゃんw。次はどこの部位を、もがれるのかな?

:豆虐の時間だ~。

:今回は、忖度はなさそうだね。

:豆頑張れよ~。

:おは豆。卑弥呼様とのコラボ楽しみにしていたぞwww

:おは豆。


「一部のコアなファンの要望により、またハスキーセクシーボイスの持ち主の卑弥呼様とのコラボがきちゃいました。珍しい組み合わせで、みんなびっくりしちゃっているかな~。」


コメント

:珍しい組み合わせ?いつものコンビじゃん。

:これが当たり前になる日がくるんやで。

:いつもの2人じゃん。

:いつものww

:切り抜きから来た民は、このコラボしか知らないんだよな~。

:珍しいとか、言っちゃって。どうせ、またある。

:いつもの名コンビww


おまえらの中で、ひみ豆を定着しやがって、俺はエド・アリをめざしているんだぞ。

俺とアリスたんで神配信してやるからな。


「おはひみ~。2回目なの名コンビにされているよね。前回の配信がよかったのかな~。」

卑弥呼様がニコニコとあいさつしてくれた。

コメント

:おはひみ~。今日もセクシーボイスです。

:おはひみ~。やっぱり、豆を面白くするには、卑弥呼様ですわ~。

:おはひみ~。今日も平和ですね。

:おはひみ~。

:おはひみ~。



「そういえば、前回のコラボやばかったね。あれでお互い1日で1万人増えたよね。前回の反響やばくない?」

卑弥呼様が聞いてきた。


「たしかにそうですね。新規はかなり増えて、かなりうれしいです。」

俺は考えこみながら答えた。


「新規が増えた上に、新衣装って、うらやましすぎるぞ。その義手かっこいいよね。」

目を輝かせながら、卑弥呼様は言った。


「そうですよね。鉄の義手って、アンドロイドみたいでかっこいいですよね。」

俺は苦笑いで答えた。


お前が俺の腕を取るから、俺のリスナーがお前のことすぐに受け入れたんだよ。

どんだけ、俺を呪縛すればいいのかよ。


「でも、大変だよね。階段から落ちて、腕折れたんだね。

ちなみに、この腕に関して我関係ないよね?」

少し殺意を織り交ぜなら、卑弥呼様は言った。


「もちろんです。」

俺は震え声で答えた。


コメント

:嘘乙ww

:説教で腕取ったことを認めろw。

: 卑弥呼様のヤンデレ最高だわ。

:ネタでも申し訳ないです。うちの卑弥呼様を許してください $1万

:卑弥呼様怖いw

:卑弥呼様のヤンデレすこw



「我さ、気になるコメント見つけちゃったんだけど。

我が、あの忖度カートが許さなくて、豆君の腕を取ったみたいなコメント多いんだけど。

我は、そんなに、器小さくないから。」

卑弥呼様は、ヤンデレ感をかなり強くしながら言っている。


「そうですね~。」

俺は目を泳がせながら、言った。


「我、今回も同じようなことされたら、今度は命取るかもね。」

卑弥呼様は幽霊が人を殺すような感じで言った。


コメント

:ヤンデレコントすこですw

:卑弥呼のヤンデレボイス 1080円で販売中ですw

:これは即買いですわw

:悪質なコントに無理やり巻き込んでしまい、すみません。 $1万


「卑弥呼のヤンデレボイス 1080円です。買ってくださいね~。」

俺は、ネタにしたいため無理やり宣伝を挟み込んだ。おそらく、ネタの部分もあるのだろうけど、この人の場合ガチな部分もあるからな。マジで怖いわ~。


「我のヤンデレ演技をここまでにして、楽しくゲームだ~~」

卑弥呼は、今までが嘘だったことを分かるように元気いっぱいで言っている。


首を絞められている俺にとって、すべてが演技だと思えず、恐怖感が強く残っている。

って、こんな出だしで楽しくゲームなんて。できるはずがないんだよな~。

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