第13回 爆弾のコラボだけどさ。爆発しまくったら、卑弥呼様、機嫌悪くなるかな?
卑弥呼様に昨日、爆弾解除の解除のコラボ配信に無理やり誘われ、明後日にコラボ配信を行う予定だ。
そもそも、爆弾解除とは、処理担当者と分析担当者で行う2人プレイ用ゲーム。
・処理担当者は、分析担当者の指示を聞き、爆弾の装置を外していく人。
・分析担当者は、マニュアルに書かれている解除方法を伝達していく人
コラボ配信についてリスナーの意見を聞こうと思い、配信を取ろうとした。
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「おはエド。」
コメント
:おは豆。お前、右腕そのままにしているのかw
:おは豆。次のコラボ配信楽しみにしているよw
:おは豆。今度は、爆弾だ。
:おは豆。
:おは豆。
ちなみに、右腕は鉄の義手のままにしている。
これは、あのようなことを起こさないように注意していきたいという決意である。
「お前ら、爆弾のコラボだけどさ。爆発しまくったら、卑弥呼様、機嫌悪くなるかな?」
コメント
:うん
:うん
:うん
:間違いなく、ブチ切れてくるだろうね。ゲームとお前に。
:あの人。サイコパスって自他ともにみとめているからねw。
:うん
:知っていた案件だろ
「なるほどね。仮に、マニュアルを全部覚えたら何事もなく終わりそうだね。
仮の話ですけどね。こんなマニュアルをすべて覚えるって無理だからね。」
コメント
:まさか、全暗記か。
:まさかなw。
:暗記かw。元塾講師の血が騒ぐなw
:また、勉強する羽目になるのかw
:豆頑張れよ~。
:配信終わったら、すぐ勉強しそうだね!(^^)!
:お前、人間やめるのかw
元塾講師と言うコメントを見て、過去のことを考えていた。
Vを行う前は予備校塾講師として働いており、生物を主に教えていたが、もちろんやりたい仕事ではなかった。なぜなら、予備校講師は生きるためしょうがなくやっていたからだ。
元々は生物学科で修士まで取っていたが、ポスドクでは生活ができないと思い、予備校講師に逃げているわけだ。
博士を目指していた小さいころの自分には言いたくない出来事だ。
しかし、予備校講師という道を選んでなければ、このVという世界に入れなかったのも事実だ。
自分は、院生の時からブラック予備校講師をやっていた時まで、毎日YOUTUBEに理科系の大学受験講座の動画を上げていた。
このチャンネルが5000人と中規模チャンネルまで成長し、動画編集スキルもある程度あったから、キラライブの事務所に受かった。
しかし、キラライブに入った直後、スキルも実績もギリギリでいつ首になっても、おかしくないと角さんに毎日言われていたのを覚えている。
同期の2人がバケモンだからしょうがないんだが・・・
葵さんはチャンネル登録者数2万の読書好きの美声系YOUTUBER
マッドサイエンティスト岡野の魂である山本隆は大企業の研究職のチームリーダーまで昇り詰めている。ツブヤイターで子供向きの実験を上げ続けて、フォロワー10万という数字を叩きつけている。
当初は、葵さんが文学・山本さんが化学・俺が生物学といった感じでインテリVグループを作る予定であった。しかし俺がいじられキャラが定着し、それがなくなった。
コメント
:黙るなw
:卑弥呼様のこと考えていたのかw。
:卑弥呼様怖いもんね。気が抜けるわなw
「みんな、すまない。ぼーっとしていたわw」
配信は、いつものように行い、気付いていたら終わっていた。
配信終了後、俺は、爆弾解除のマニュアルを開いて勉強し始めた。
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