ツインテールと双眼鏡 ただいま休止中

シュシュ・トウカ

第1話 王都と夢〜1〜

「ほぇ〜」


 目の前の大きな城塞を見て僕は声を上げる。

 ここはとある国の王都。巨大な外壁がそびえ立つここら辺では大きな都市だ。

 正確には王都にはまだ入ってないから王都前になるけど。


「ハルー。早くー」

「はーい」


 連れに呼ばれた。


 王都に入る道は基本的に4つ。

 東西南北にひとつずつしかない城門を通る。

 まあ、細かい出入口もいくつかはあるんだけどね。


 僕達がいるのは南の城門、ガルグレアス城門だ。

 そのおっきなおっきな門のすみっこでズラーっと並んでいる人々の中に連れの姿を見つけた。


「おまたせ。レイ」

「ん〜。どうだった?城壁? 」

「おっきかったよー」

「それはここからでも分かるから……」


 大きな城壁について感想を聞いてくる。

 普通な回答に呆れてるのかな?


「他にはないの? 」

「うーん。特にないかな?」

「あらら……」


 だってそれ以外何も無いしな〜。

 綺麗だったけど。


 銀色の綺麗な髪をツインテールにしているレイは小さなあくびをする。

 レイはたまに無防備なのだ


 そよ風が頬を撫でる。

 レイのツインテールがふわっと舞った。

 とってもかわいい。


「それにしても、遅いね〜」

「検査場ひとつしかないからね〜」


 列に並び始めてから10分経ったのにまだ入れない。

 王都ってすごいや。


「もうちょっと検査場増やせばいいのに」


 レイが呟く。


 魔装戦車が通れるくらい大きな門なのに検査場があるのはすみっこのひとつだけ。

 さすがに少ないよね。


「まあ、なにか事情があるんだよ」


 たぶん……。


 今日は幸いいい天気だ。

 のんびりと待つとしようかな。



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あとがき


皆さんこんにちは! シュシュ・トウカと申します!

のんびりと書いていくので友達との待ち時間など、時間がある時に読んで頂けると幸いです。

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ここで会ったのも何かの縁。

どうぞお付き合いください。

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