第三話 異世界二人(後編)

「えっ? 外人さん? ええと……」


「日本語は話せますよ」


「達者だねぇ……」


「日本のラブホテル、興味あります。この部屋で」


「まいど」




 ヤクザから大多金を奪った俺は、組長宅の近くで待っていたエリーゼと合流し、その足で今日泊まるホテルへと向かった。

 結局佐東組から五千万円以上奪ったが、未成年の外人二人がランクの高いホテルに泊まるとなると、チェックが厳しいかもしれない。

 そこで、そういうチェックが杜撰な古いラブホテルを利用することにしたのだ。

 このラブホテルは相当古く、フロントにいる骨董品のようなバアさんは俺たちが日本語を話せることを知ると、特に詮索もしないで空いている部屋の鍵を渡してくれた。


「あなた、このホテルは面白いですね」


 古いタイプのラブホテルのため、室内はちょっとセンスが外れた装飾などがなされている。

 この部屋は、微妙な和室風の作りになっていた。

 それなのに部屋の真ん中にダブルベッドが置かれているが、そこは気にしてはいけない。

 ベッドの横に押すとベッドが回るボタンがあり、なにも知らないエリーゼが楽しそうに回して遊んでいた。

 まあ、楽しんでもらえてなによりだ。


「(噂は本当だったんだな……)」


 この古いラブホテルの話は、高校時代に聞いていたのだ。

 高校生ともなれば、中には彼女ができてそういう場所に行く奴も出てくる。

 そいつからの話なのだが、俺はただ話を聞いていただけだ。

 なにしろ俺は、大学に行くまで彼女などできなかったのだから。

 世の中の男性とは、高校生くらいの時から、このような格差に襲われるというわけだ。

 俺にもそんな悲しい過去もあったが、今の境遇は悪くない。

 むしろ、俺はリア充と言えるのではないかと思う。

 なんと、ラブホテルに金髪巨乳美少女と泊まっているのだから。


「あなた、この国ではハブラシが使い捨てなのですね」


 古の遺産である回転ベッドの動きを確認し終わったエリーゼは、洗面所にあるアメニティグッズが気になるようだ。

 使い捨てでハミガキ粉がついたハブラシ、カミソリ、櫛、石鹸、ヘアバンドなどを確認して一人感心している。

 宿泊費込みで一万円くらいなのに、これだけのものが付くということに驚いているのであろう。

 ハブラシは、ヘルムート王国では高級品だからな。

 馬の毛とかを手作業で植えて作るから、もの凄く高価なのだ。


「この国はとても豊かなのですね。同じ言語なのにヘルムート王国は勿論、帝国よりも圧倒的に進んでいます」


「そうだな」


「ですが、いったいどこにある国なのでしょうか?」


「もしかすると、リンガイア大陸よりも遥か遠い国かもしれない」


 まさか真実を伝えるわけにもいかず、俺は曖昧な推論を述べて誤魔化した。


「それを明日調べよう」


「そうですね」


 実はどんな国かはよく知っているのだけど、エリーゼにそれを悟られるわけにいかない。

 元の世界に戻るための情報ならどんなに些細なものも必要であり、服や下着など、この世界で生活するために必要なものも購入しておきたいところだ。


「買い物ですか」


「この状況だと自炊も難しい。食事もせっかくだから外食しよう。幸いにして、浄財も手に入ったから」


「はい」


 正義の黒騎士が、悪の組織の活動を阻止するために奪ったお金だ。

 これを浄財と言わずに、なにを浄財というのだ。

 孫子も言っていただろう?

 敵の補給を攻めた方が効果的であると。


「明日に備えて寝るとして、その前に風呂に入るか」


「そうですね、ですが……」


 エリーゼはこの部屋のお風呂に少し戸惑っていた。

 和風な部屋なので風呂が露天風呂風になっており、しかも完全にガラス張りで浴室の外から中が見えるようになっていた。


「あなた、どうしてこのように恥ずかしい浴室なのでしょうか?」


「それは、ここが待ち合い宿だからだと思う」


 男女交際に厳しい制約がある向こうの世界にも、ラブホテル的なものは存在する。

 『待ち合い』と呼ばれる休憩宿泊施設なのだが、貴族はあまり使わない。

 教会関係者も戒律の関係で使うはずがなく……実は密かに使っている神官もいるらしいけど。風俗が好きな神官もいたが、それはどの世界でも同じか……エリーゼが知らなくても当然であった。

 場所も裏道沿いにあったりして、普通に王都で暮らしていると一生行かない人の方が多いのだ。


「あのぅ……恥ずかしくありせんか? これ」


「見ているのは俺だけだけど」


「でも、恥ずかしいじゃないですか」


 そう言いながら顔を赤らめるエリーゼは可愛かった。


「俺たちは夫婦だから問題ないじゃないか」


「それはそうなのですが……なら一緒に入りましょう」


「えっ? 一緒に入るのはいいの?」


 外からガラスに透ける自分の裸を見られるのは嫌だけど、一緒に風呂に入るのはいい。

 その差が、俺にはよくわからなかった。


「一緒に入る分には問題ないけど……」


「では一緒に入りましょう」


 エリーゼが是非にというので、二人で一緒に風呂に入ってから寝た。

 今日は色々とあって疲れたので、二人でベッドに入ったらすぐに眠くなってしまったのだ。

 エリーゼはすぐに静かな寝息を立て始めた。


「元の世界に戻る。雲を掴むような話だが……」


 とにかく、明日からは情報を集めなくてはならない。

 俺も目を瞑ると、すぐに夢の世界に引き込まれるのであった。





「色々なお店がありますね」


「お腹が空いたから、先に食事をしよう」


「はい」





 翌朝、『昨日はお楽しみでしたか?』と言いたそうな表情を浮かべる婆さんに宿泊料金を払ってラブホテルをチェックアウトし、少し歩いて近くの商業街へと移動した。

 エリーゼは、日本の建物の高さや作りの斬新さに驚いていた。

 古めの雑居ビルですら、リンガイア大陸基準でいうと高度な高層建築だ。

 俺は向こうの世界の建築物も欧州風でいいと思うんだが、エリーゼからすれば、ガラス張りの高層ビルはとんでもないオーパーツに見えるのであろう。


「この国の人たちは、浴室も建物もガラス張りにするのが好きなのですね」


「みたいだね……」


 エリーゼ、それは少し誤解していると思うな。


「さて、なにを食べようかな?」


 エリーゼがいるから、俺はファーストフード店や喫茶店がないかと周囲を見渡した。

 ここにはなかったのでちょっと移動しようとすると、エリーゼがあるお店を指差す。


「あなた、あのお店にしましょう」


「あの店ねぇ……」


 エリーゼが指差したのは、全国規模で展開している牛丼店であった。

 朝から牛丼……男の俺は一向に構わないが、うら若き女性であるエリーゼはどうだろうと心配になってしまったのだ。


「あの『ギュードン』という料理に興味があります」


「じゃあ、入ってみようか」


 エリーゼが是非にと言うので、二人で牛丼屋へと入った。


「っ! いらっしゃいませ」


 店に入ると、店員が凄く驚いていた。

 外国人の若いカップルが、牛丼を食べるとは思っていなかったのであろう。

 九年後には別に珍しくもなかったが、この時代の、しかもここは特に有名な観光地もない地方都市でしかない。

 慣れない外国人に店員が緊張していた。


「ええと……券売機は英語でなんて言えば……」


「あれでしょう?」


 当然俺は知っていたので、券売機を指差した。


「はい。日本語は大丈夫ですか?」


「はい」


「不自由しない程度には」


 俺たちが日本語を喋れると聞き、店員の若いお兄さんは安堵の表情を浮かべた。

 ここは券売機で食券を買うお店なので、俺たちは券売機の前へと向かう。


「このような高度な魔道具が普及しているなんて……」


 エリーゼは、券売機を見て驚きを隠せないようだ。

 興奮した声で俺に話しかけてくる。


「あなた、使い方はわかりますか?」


「結構簡単みたいだよ、こうかな」


 元々知っているからな。

 それにしても、券売機なんて何年振りだろうか?

 お金を入れてから、俺は牛丼の並、味噌汁、サラダ、お新香のボタンを押した。

 やはり九年前だと、まだタッチパネル式の券売機はほとんど存在しないようだ。

 今、思い出した。

 あと、何気にちゃんとサラダのボタンを押していたが、俺も栄養のバランスとかちゃんと考えるようになったんだな。

 これがもし高校生の頃なら、一切の躊躇なく牛丼特盛のボタンを押していたであろう。


「エリーゼはどうする?」


「私も同じもので。あの……」


「ボタン押してみる」


「はい!」


 エリーゼは、大喜びで券売機のボタンを押していた。


「正確にお釣りが出るなんて凄いですね! どういう仕組みなのでしょうか?」


 さすがに、券売機の詳しい仕組みまでは俺にもわからなかった。

 俺は文系だったからなぁ……。


「お待たせしました」


 注文した品が届き、貴族の夫婦が牛丼を食すという奇妙な光景が展開される。

 他の客たちの注目を浴びてしまうが、彼らは観光客の外国人カップルが試しに牛丼を食べに来たんだろうな、くらいにしか思っていないはずだ。


「あなた、お肉が柔らかくて美味しいですね」


 エリーゼは、牛丼の味を絶賛した。

 牛肉はリンガイア大陸にもあるが、それは大金持ちしか食べられない高級品である。

 しかも、この牛丼チェーン店の輸入牛肉よりも美味しくないのだ。

 魔物の領域が多くて農業優先だからこそ、リンガイア大陸では家畜の肉が高級品だが、地球ほど品種改良は進んでいないし飼育方法も原始的だ。

 味も前に一度食べさせてもらったが、それほど美味しいものでもなかった。

 意外と筋張って固く、貴重な品だからと持て囃されていたイメージだ。

 同じ金を出すのなら、強い魔物の肉の方が柔らかくて美味しい。

 魔物の肉は、強くて買い取り金額が高いやつほど肉も美味しいからな。


「あっ、そうだ。卵を忘れてた」


 牛丼に生卵、久しぶりの日本だから贅沢しないと。

 俺は、もう一度券売機に戻って生卵も購入した。

 やっぱり、牛丼には生卵だな。

 汁を吸ったご飯との相性が最高なんだ。


「えっ? 生卵ですか?」


 小鉢の中で生卵を溶き、牛丼の器に流し入れた俺にエリーゼが驚いた。


「あなた、お腹を壊しますよ!」


「大丈夫だよ。美味しいよ」


 向こうの世界では、生卵は危険なのが常識だった。

 加熱が不十分で、お腹を壊す人も後を絶たなかった。

 だから、エリーゼも心配しているのであろう。


「メニューにあるってことは、大丈夫ってことだよ。エリーゼも食べてみたら?」


「いえ、さすがに生卵は……」


 エリーゼは生卵を拒否したが、周りの他の客たちが納得したような表情を浮かべていた。

 どうやらエリーゼが、『生卵を食べるなんて信じられない!』というステレオタイプの外国人に見えたようだ。


「とても美味しかったですね。生卵はちょっと遠慮したいですけど……」


 牛丼屋を出た俺たちは、早速足りない洋服などを購入しに行くことにする。


「とはいえ、あまり高級な服を買ってもなぁ……」


 そうでなくても外人だから目立ってしまうのに、これでデパートやブティックで服を買えば余計に目立ってしまうであろう。

 俺たちは、カジュアルな衣装を販売しているお店に入った。

 今は真夏だから、俺はTシャツとGパンで十分だと思ったのだ。

 ちょうど今は八月初旬なので、大学の新学期前にヨーロッパから日本に観光にきたカップル。

 これが一番警戒されない設定だと思う。

 年齢に関しても、俺たちはヨーロッパ人に似ている外人だから日本人よりは少し年上に見え、誤魔化しは十分に通用するはずだ。


「この国は、スカートを履かない女性が多いのですね……」


 エリーゼもGパンを試着している。

 生まれて初めてズボンを履いたそうで、少し落ち着かない様子だ。


「とてもよく似合っていますよ」


 店員のお姉さんがエリーゼを褒めたが、それはまごうことなき事実だ。

 欧米人風のエリーゼは足も長いので、Gパンの裾を詰める必要がなかった。

 俺もそうだったんだが、前世ではGパンって必ず裾を詰めるものだと思っており、父が『輸入物のジーンズだと、裾が浅野内匠頭状態でな』と言っていたのを思い出す。


「スカートもありますよ」


 店員のお姉さんに勧められ、エリーゼはスカートも試着した。


「あの……短くないですか?」


 エリーゼは膝上のスカートを履いたことがなく、素足が見える状態を恥ずかしがっていた。


「足がスースーしますね」


「今は真夏ですし、お客様は足が綺麗なのでとてもよくお似合いですよ」


 エリーゼの素足は細くて綺麗なので、店員のお姉さんも本心で褒めていると思う。


「ですよね?」


「はい。彼氏さんもお似合いだって仰っていますよ。あの、日本語お上手ですね」


「ええ、祖国の学校で習いまして」


 同じ日本語が通じてよかった……って、逆か。

 向こうの世界が、なぜか日本語なんだよな。

 もし言葉が違うと俺の心が保たなそうなので、本当によかったと思う。


「あの……私たちは夫婦です」


「えっ! そうなのですか?」


 別に言わなくてもいいと思うのだが、エリーゼもその点は譲らなかった。

 自ら、自分たちは夫婦ですと店員のお姉さんに伝えている。


「随分とお若いのに……」


 ちょっと店員のお姉さんに驚かれてしまったが、祖国では若いうちに結婚する人が多いと言ったら納得してくれた。

 ヨーロッパには小さな国も多く伝統的な国も意外と残っている。そこの出身だと思われたのであろう。

 エリーゼが少し浮世離れしているから、いいところのお嬢さんだと思われたのかもしれないけど、実際に貴族のご令嬢だから間違ってはいない。


「そうなのですか。格好いい旦那さんですね」


 俺は取り立ててそうは思わないのだが、今は欧米人風なので日本の女性にモテるのだと思うことにする。


「(私、明日お休みなんですけど、二人きりで観光案内しますよ)」


「(いやあ、奥さんと一緒じゃないと……っ!)」


 どうやら外人好きのお姉さんだったようで、小声でデートに誘われてしまう。

 すぐに断ったのだがエリーゼに知られてしまい、俺はお尻を抓られ、声にならない悲鳴をあげてしまうのであった。





「エリーゼ、すぐに俺は断ったんだけど……」


「ええと、そうだったのですか。よく聞こえなかったので……」


「そんなぁ……」





 俺は全然浮気するつもりなんてなかったのに、エリーゼにヤキモチを焼かれて理不尽さを感じられずにいられなかった。

 あのお姉さんとエリーゼとどちらを選ぶかといえば、間違いなくエリーゼだと断言できる。

 今も二人で町を歩いているが、究極美少女である彼女は多くの男性のみならず、女性たちの視線も集めていた。


「あの外人さん、スタイルが凄いね。足も綺麗」


「いいなぁ。綺麗だとなにを着ても似合って」


「どこで買った服かしら?」


 ただの量販店で買った普通の服だけど、エリーゼが着ると高級品に見えるから不思議だ。


「あなたのリクエストに応えて、この服にしました。似合いますか?」


「凄く似合うな。周囲の視線を集めているし」


「そう言われると、少し恥ずかしくなってきました」


 今のエリーゼは、肩の部分が紐状のライトパープルのキャミソールに、デニム生地のハーフパンツ姿であった。

 最初は足を見せるが恥ずかしいと言っていたのに、『この国でないとそういう格好もできないのでは?』と俺が言ったら、急に本人がノリノリになったのだ。


『お爺様とお父様に見られたら絶対に怒られますから、確かに今しか着れませんね』


 そう言って、今の服装に着替えている。

 俺は半そでのTシャツとGパン姿だ。

 男の服装なんて誰も気にしないし、今は真夏で暑いからこのくらいでいいのだ。


「あとは、靴だな。歩きやすい靴に変えよう」


 狩猟にも使えるブーツだから、日本の気候だと蒸れてしまいそうだ。

 エリーゼも同じくブーツ姿だから、急ぎ靴屋で購入したスニーカーに履き替えることにする。


「軽くて歩きやすいですね。この国では、みんな狩猟に出かけないのでしょうか?」


 ハンターも田舎に行けばいるだろうが、この町には存在しないと思う。

 当然だが冒険者の格好をした人もいるわけがないので、エリーゼは不思議そうに町行く人たちを観察していた。

 どうやって生活しているのだろうと思っているらしい。


「あとは、なにか必要な物があるかな?」


「あなた」


「あるの?」


「はい」


 エリーゼが、なぜかとても恥ずかしそうな表情をする。


「必要なら買いにいかないとね。なにが欲しいのかな?」


「あの……下着です……」


「下着かぁ……」


 俺もパンツとかほしいな。

 着替えはほとんど野戦陣地にある住まいに置いてきたから、魔法の袋に入っている下着は少ないんだよな。

 エリーゼも同じなのだと思う。


「あなた、一緒に来てくれますよね?」


「勿論、俺はエリーゼの夫だから」


 本当は遠慮したいところなのだが、この国をまったく知らないエリーゼを一人で買い物させるのもどうかと思うから。


「ああ、女性の下着でしたら」


 恥ずかしかったが、俺は町ゆく女性に下着屋の場所を訪ねた。

 いくら地元でも、当時高校生の俺が女性用の下着の店など知るはずがないからだ。

 教えてもらった下着屋にエリーゼと共に入るが、ここでも俺たちを新たな試練が襲う。


「お客様のサイズがほとんどないのです」


 なんとなくそんな予感はしたんだ。

 エリーゼのカップがGと外人でも滅多にいない大きさのため、店にはほとんど商品がなかったのだ。

 九年後なら、もう少し在庫状況もマシだったと思うけど。


「輸入品を取り扱うお店は、姉妹店の方になりまして……」


「そのお店の場所は?」


 俺は、二度も男の身で下着屋に入って恥ずかしい思いをした。

 エリーゼの下着は無事に購入できたが、デザインが微妙だったので彼女も仕方なくと言った感じであった。

 俺の下着? 

 途中のコンビニですぐに買えましたとも。

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