第5話 拉致されるご令嬢


「マドレーヌ、市場に行ってきてくれるかい?買い忘れた野菜があるんだ」



コックさんの言葉に、私はにっこりと頷く。市場って大好き!




カラフルなフルーツが所狭しと並べられていて楽しい気分になるの。



我を忘れて夢中になって見て回っていると物影から大男が二人現れて、私は白い布切れで口を塞がれた。




そして、あっという間に意識を手放した。‥‥

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