となりのキミ

パルーラ

第1話朝礼

「起立、おはようございます。」

「おはようございます!」

「着席…」

ガッシャーン!

となりの席のキミが、筆箱を盛大に落とした。シャーペンやら消しゴムやらすべてが、床に散らばった。クラスの皆は一瞬ビクッとなったけど、先生の話が始まるとまた、いつもの朝の空気に戻った。キミはあわてて、散らばったそれをかき集めていく。

「はい。」

僕は消しゴムと定規を拾うと、キミに手渡した。

「…あ、ありがとう。」

いつになくソワソワしている。

分からない。キミはいつも落ち着いているのに。

気になる。


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