義姉は凄腕マネージャー

まるぱな

第1話 義姉は大ファン

 俺の名前は相田健二あいだけんじ!ごく普通の一般高校生…ではない!表では根暗な高校生!裏では事務所で売り出し中の新人タレント!ちなみに、芸名は相田充そうだみつるでやっている。この日もトーク番組の収録で…


「実は父親1人で育ててもらっているので感謝しかないですよ!」

「お父さんシングルファーザーなの!?だからこんなに性格のいい子に育っちゃううんだ!」

「性格いいですか?ありがとうございます」


 お題に沿ったトークを芸人さんやベテラン俳優さんなどと混じりながらも頑張ってこなしている。



 そんなある日


「父さん再婚しようと思うんだ…」

「いいんじゃない?」

「今まで苦労懸けたな…これからは…」

「え?仕事は続けるよ?楽しいし結構自由にできてるから」


すると後日再婚相手と会う日設けられたが、生憎この日はドラマの撮影だった…役としては一般生徒Bくらいのポジションだがセリフも1話につき5言ほどはある。

撮影が終わると携帯を確認してみると父から


美玲みれいさんが君に会いたいそうで…できれば早く帰ってきてほしい』

との連絡があり


「すみません…これから用事があるので帰ります…」


そう告げて帰ろうとすると共演者で一番仲のいい建山真たてやままことさんが絡んできて


「ええ~今日はこのあと食事行けると思ったのにな~」


真さんは今作では主人公的立場で人気も高いし同じ事務所で先輩でもある。


「すみません…父の再婚相手が来てまして…」

「は!?まじか!それは早く帰って顔見せないとな!」


真はいい顔で送り出してくれた



そして家に着くと見慣れない靴が2足あった


「ただいま~」

「お、健二おかえり。この人が再婚相手の雪村美玲さんと娘のひかりさんだ」

「よろしくおねがいね健二君」

「よろしく~」


失礼だと思い変装用のカツラを取り頭を下げ


「よろしくおねがいします!」


そして頭をあげると曜さんが近付いて来て


「嘘!充だ!母さん充だよ!」


そういいながら思いっきり抱き着いて来て


「く、苦しい…」


曜さんの大きな胸が顔を挟み窒息しそうになり…曜さんの背中をポンポンと叩いて


「あ…ごめんね?まさか充くんが義弟になるなんて思ってなかったから!」

「あの…充は芸名なので…本名は健二です」


あの大きな胸に挟まれてまともに離せなくなってしまった…だってものすごい大きいから…意識せずにはいられなかった


「あれ?もしかして…意識しちゃった?もう!可愛いな!」

「んご!」


また胸に挟まれてしまい今度は身動きが取れずに


「こらこら曜、健二君辛そうだよ止めなさい」

「えへへ~大ファンなんだもん~あ、火曜日から始まってるドラマ見てるよ!あまりセリフないけど溶け込んでてすごいね!」

「実は今日もそのドラマの撮影で…」


こうして俺と義姉は出会った

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