202010 ジャパロボ 28

渋谷かな

第1話 ジャパロボ28

「大日本帝国自衛隊主催! 第5回全国ジャパロボ大会を開会します!」

 いよいよ始まるジャパロボ大会の本選。自衛隊は大会で多くのジャパロボのデータを技術開発に役立てている。司会進行は麻衣が行う。

「それでは本大会を高校時代に3連覇した我らが国民的アイドルにして、皆さんの暮らしを守る現自衛隊ジャパロボ・パイロット! 眠り姫こと広瀬祐奈から有難いご挨拶を頂きます! どうぞ!」

「・・・・・・もう食べれません・・・・・・許してください・・・・・・え? スイーツ? ・・・・・・スイーツは別腹でんがな・・・・・・zzz。」

「・・・・・・それではジャパロボ大会開幕です!」

 全国ジャパロボ大会は祐奈の寝言で始まった。

「お母さんらしいといえば、お母さんらしい。アハッ!」

「そうね。叔母さんは寝てばっかりだもんね。」

「自衛隊の偉い人もなんでお母さんにスピーチをさせるのか理解に苦しむわ。」

 さとみ、すず、イリスの三人も東京都代表で出場する。

「皆さんも頑張ってくださいね! アハッ!」

 フォローしてるんだか、貶しているんだか分からない三人を応援する令和ちゃん。

「それでは第5回全国ジャパロボ大会のルールを説明します。全国を8ブロックに分けてのトーナメント方式で行います。つまり3勝したチームの優勝です。ちなみランダム抽選で、1回戦は東と西のブロック同士の戦いとなります。」

 大会の大戦ルールが説明された。

「わ、分かりやすい!?」

「さすが自衛隊ね。」

「そうかしら? 甲子園そのまんまじゃない?」

 さとみたちはトキメキと感動と疑念を感じる。

「それでは一回戦第一試合! 関東ブロック代表と四国ブロック代表の試合です!」

「いきなり私たち!?」

「いきなりハンバーグみたいだね!?」

「あんたたち、遊びに来た訳じゃないのよ。はあ~。」

 遠足気分が抜けない三人。

「その通り。私の二連覇を邪魔したら、味方でも撃ち殺すからな。」

「そ、そんな言い方しなくても!?」

 そこに優子と麻理子が現れる。

「優子!? あなたとの決着はチーム優勝した後で決着を着けてやる!」

「あら~。私にライバルはいないんだけどね。」

「何を!?」

「先に言っておくけど、私の二連覇の邪魔をしたら許さないからね!」

 火花を散らしながら優子はイリスに宣戦布告する。

「あの、あの人たちが怖いんですけど。」

「どうもすいません。私の姉がご迷惑をおかけして。」

「本当は悪い子じゃないんですよ!?」

「どうして私が優子の代わりに謝らないといけないの・・・・・・。」

 イリスと優子の性で他の関東ブロックの都道府県にペコっと頭を下げて謝罪するさとみ、すず、麻理子であった。

 つづく。

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202010 ジャパロボ 28 渋谷かな @yahoogle

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