第31話 新人天職者レベルアップキャンペーン 招待

 サフマン様からの話を聞いてから、僕は変わり無い生活をしていた。


 午前中にサーシャさんに呼ばれ、屋敷で遊び、午後からはダンジョンでレベル上げをしている。


 魔物石は、大量に集まりお金も増えてきた。


 天職の儀式から一ヶ月たった今日、こんな手紙が家に届けられた。



【新人天職者レベルアップキャンペーン】


 新人天職者のエルジュ様へ。


 教会より、レベルアップ訓練のお知らせです。


 近くゴブリンダンジョンにて、新人天職者のレベルアップをサポートいたします。


 全3階層のダンジョンをパーティーを組み、攻略してもらいます。護衛として、王国の護衛隊も参加し安全に考慮しています。


 戦闘職に限らず、生産職、一般職の方々の参加お待ちしています。


 参加者は、教会で受付よろしくお願いします。


 受付期限 この手紙を受け取り3日以内。


 以上、教会組合



 なるほど。天職の儀式を受けても、レベルを上げていない人にはありがたい仕組みだな。戦闘職なら一ヶ月あれば、レベルも上げているから、安全に攻略できるだろう。


 それよりも、ゴブリンダンジョンってなんだ?


 父さんに聞くと、街を出たらゴブリンダンジョンと呼ばれるダンジョンがあるらしい。馬車で半日かかる距離だ。全3階層のゴブリンしか出ないダンジョンで新人冒険者や、天職したばかりの子供が挑むダンジョンみたいだ。僕は最初から、大人と一緒のダンジョンに行ったけど、それは普通ではないみたいだ。


 ちなみにハリソンの街のダンジョンは、全50階層のダンジョンだ。


「せっかくだから行ってこい、エルジュ。真っ黒な扉のボス部屋だったら注意しろよ」

 父さんが言う。確かに、どんな天職があるか見てみたいな。それよりも真っ黒な扉のボス部屋ってなんだ?


「その真っ黒の扉って何?」


「最初に行っただろ。真っ黒い扉のボスは、普通よりも、強いボスが出てくるんだ。5階層のゴブリンリーダーが1匹じゃなく、5匹とかな。」


「いや聞いたことないけど。」

 父さんから一度も聞いたことない。父さんは、言ったつもりだったが、忘れてたのだろう。

 今まで当たらなかったのは、幸運だったんだな。


 よし、教会に行って登録するか。



 僕は、手紙を持って教会に向かう。



 教会に入り、手紙を見せると馬車のチケットを貰った。3日後の朝7時に出発するみたいだ。


 ついでにステータスを鑑定してもらう。



 エルジュ 10歳 レベル40

 天職【アクセサリーショップ】


 天職レベル3

 攻撃 342

 防御 285

 速さ 210

 魔力 742


 天職スキル

 素材鑑定眼 Lv3

 素材分解 Lv3

 素材合成 Lv3

 形状記憶 Lv3


 一般スキル

 炎魔法 Lv3

 水魔法 Lv2

 風魔法 Lv2



 レベルが40まで上がっているな。天職レベルは、まだ3だ。戦闘職に比べると魔力以外弱いがレベル40ならそうそう負けないだろう。アクセサリーがあるから大丈夫かな。

 

 登録も済ませダンジョンに向かってレベル上げだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る