第22話 ダンジョン11階層

 ダンジョン11階層は、森の迷宮ダンジョンだ。15階層まで森なのだ。道があるが、僕達は、木々の間を抜けて近道している。


「弱い!弱すぎる!」

 父さんと僕は、森を爆走しながら、出てくるモンスターを一撃で仕留めている。モンスターはレベル20を越えているが、一撃で倒せている。


 グリーンウルフと呼ばれる緑色の毛並みの狼や、グリーンスネークと呼ばれる、葉っぱに擬態した模様の蛇だ。あとゴブリンリーダーもいる。


 一撃で倒せるけど。


 時間がもったいないから、魔物石とドロップアイテムは、珍しい物意外は、拾っていない。


 10分ほどで、12階層へ降りた。そこからまた爆走だ。

 15分ほどで、13階層へ降りた。14階層も15階層も爆走した。


「ここがボス部屋だぞ。」

 僕達は、緑色の扉の前にいる。ボスは、グランドスネークと呼ばれる大蛇で10メートルの体長に巨木を思わせる太さが特徴だ。硬い鱗に、毒の牙に注意だ。


 道中に出てきた、グリーンスネークから毒無効Lv2の魔鉱石を作っている。毒攻撃Lv2までなら無効にする優れものだ。


「エルジュ一人でも大丈夫だろう。」


 僕はうなずく。父さんからキーホルダーを返してもらい。効果時間が切れた魔鉱石に魔力を込めて、効果時間を回復させる。


 剛力Lv2×100個の力を見せてやる!


 父さんが扉をあけると、前方に巨大な大蛇が見えた。僕は短剣を構えて、一歩で近づき、胴体に斬りかかる。


 ズバッ!


 大蛇の胴体が綺麗に両断された。頭側をファイアで燃やすと、魔物石とドロップアイテムが床に落ちる。


 5秒もかからないのか。


「すげぇ!エルジュ強すぎだろ!」

 父さんは僕の頭を撫でながら、誉めてくれる。アクセサリーの力って凄いね。


 ドロップアイテムを拾い、16階層の石板に登録して家に戻る。


 攻略時間は、一時間もかからなかったな。


 家に帰り、魔物石を分ける。使える物と使え無いものを分ける。剛力があれば、腕力強化と脚力強化は、必要なくなる。


 新しい魔鉱石で使えるのはこれだな。最高まで時間を伸ばしてみよう。


 魔鉱石

 効果 毒無効Lv2

 毒レベル2まで無効

 効果時間 30分


 魔鉱石

 効果 毒攻撃Lv2

 攻撃に毒を与える。

 効果時間10秒


 魔鉱石

 効果 俊敏Lv2

 速さ60%上がる。

 効果時間 30分


 魔鉱石

 効果 遠吠えLv2

 大声で怯ませる

 効果時間 10秒


 魔鉱石

 効果 擬態Lv2

 周りの景色に擬態する。

 効果 10分。


 毒無効と毒攻撃は、グリーンスネークからで、毒無効は、重宝出来るな。

 遠吠えは、多分使わない。狼なら使うが僕は、要らないかな。

 擬態は、森の中ならいいが、街中では使わないかな。父さんと試したが、触れるまで気づかないほど、擬態は出来ていた。知らなかったら、なかなか見つからないだろう。ダンジョンで使おう。



 次にドロップアイテムだが、今のところ使い道がない。ゴブリンリーダーの大剣は、鉄の素材として、高品質の鉄が取れたので、素材分解で分けてしまっている。


 形状記憶のスキルを使い、同じ魔鉱石が10個入るキーホルダーを作る。四角い鉄のキーホルダーで中に、魔鉱石が入るのだ。このキーホルダーなら、触れるだけで、一度に10個全てが発動することが分かったのだ。魔法袋にキーホルダーを入れて発動しようとしても、発動しなかった。キーホルダーは、手元にないとダメなのだろう。ウエストポーチのベルトにキーホルダーを付けれる様にしておく。


 夕飯まで時間があるため、教会でステータス鑑定に行ってくる。魔物石もついでに売りにいってきた。



 エルジュ 10歳 レベル28

 天職【アクセサリーショップ】


 天職レベル3

 攻撃 148

 防御 126

 速さ 140

 魔力 358


 天職スキル

 素材鑑定眼 Lv3

 素材分解 Lv3

 素材合成 Lv3

 形状記憶 Lv2


 一般スキル

 炎魔法 Lv3

 水魔法 Lv2

 風魔法 Lv1


 レベル28か。天職はずっと使っているから34レベルまで上がったのか。魔力は、358か。高いな。天職スキルもレベル3まで上がってる。レベル3の魔鉱石が作れるか試したら出来た。炎魔法は良い。水魔法は、毎日お風呂で遊んでいるからレベル2か。風魔法は、もっと頑張ろう。


 魔鉱石レベル2を二つで魔鉱石レベル3ができた。


 魔鉱石

 鉱石 剛力Lv3

 力が90%上がる。

 効果時間 60分


 うん。最高だね。


 今日は、寝るのが遅くなりそうだな。



 翌日、エルジュの元に来客が訪れる。


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