第18話 お礼のレベル上げ1日目 成果と勉強

 マリームギルドに僕達は帰ってきて、昼食を食べていた。今日は家に帰らないと母さんには伝えている。


「それにしてもエルジュまだ10歳だろ?ずいぶん強すぎじゃねぇか?」

 ギュラルさんが骨付き肉にかぶり付きながら話す。


「天職が【アクセサリーショップ】って出たので、一般職なのは確かですか、ここまでの魔法が使えるのは、才能なのでしょうね。」

 アイントさんが焼き魚を丁寧に食べながら話す。

 石板に出ていた情報をギュラルさんとアイントさんも見ている。


「だよなぁ。アクセサリーショップのスキルってよりは、一般スキルで火魔法がある感じだろうな。」


 ギュラルさん半分正解。正確には炎魔法です。


「それよりもこの後はどうしますか?僕は、ダンジョンについて調べたいので、また明日お願いしたいのですが。」

 僕は、ダンジョンの知識が足りな過ぎる。


「そうか?なら今日はおしまいにするか。俺達はダンジョンにでも潜って来るからよ。」

 ギュラルさんは、5階層程度では、満足できていないのだろう。普通なら25階層に行って稼ぐそうだ。右手も再生したので、より深い階層にもいけるだろう。


「ギルドの受付に行けば、ダンジョンの情報がまとめた本があるので、借りて見てください。エルジュ君が来ることは伝えておきます。」

 ギルド内なら本を読んでもいいそうだ。アイントさんに感謝だな。


 食事も終わり、大量の魔物石と大剣を渡された。邪魔なので、家に一度帰ってからまたギルドに来た。


 受付に行くと階層ごとに分けられた本があった。僕は、1階層〜10階層の本を借りて、ギルドのテーブルの席についた。他の冒険者の人は、僕がカイルの息子だと知ってる人がほとんどな為、邪魔する人はいない。


 どれどれ新しい情報は、あるかな。


 1階層〜4階層は、見てきたので変わりない。5階層のボスは、魔法で一撃が攻略方法として載っていた。それがダメなら、ゴブリンマジシャンに注意して、倒すのが正攻法らしい。推奨レベルは、戦闘職レベル6のパーティーだ。普通ダンジョンは、パーティーで入るから一人で行く人は少ない。ドロップアイテムは、魔物石と大剣だ。大剣は毎回ドロップするわけではない。


 6階層は、ゴブリンナイトと呼ばれる剣を持ったゴブリンだ。大人ほどの体格で剣術を使えるゴブリンらしい。後はゴブリンマジシャンとグレーウルフと呼ばれる灰色の狼モンスターだ。

 グレーウルフは、動きが早く噛みつきで攻撃してくるモンスターらしい。盾で防いで攻撃すれば大丈夫かな。


 7階層は、ゴブリンナイトとゴブリンマジシャン、グレーウルフ、ロックリザードが出てくる。ロックリザードは、背中が石の様に硬い1メートルほどのトカゲのモンスターで、腹側は柔らかい為、弱点になるらしい。ひっくり返して倒すのがいいのか。



 8階層は、ゴブリンリーダーとゴブリンナイト、ゴブリンマジシャンが一斉に出てくるらしい。複数でくるから注意が必要だ。後はグレーウルフも群れで出てくるみたいだ。ロックリザードは群れないのかな。書いてないから。


 9階層は、8階層と同じみたいだ。レベルが高いだけみたいだ。


 10階層も出てくるモンスターは、変わりない。ボス部屋があり、ボスは、サンダーウルフと呼ばれる、雷魔法を使うモンスターが一匹だ。動きが速く、噛みつきと雷魔法が特徴みたいだ。推奨レベルは、戦闘職レベル18のパーティーだ。ドロップアイテムは、魔物石は必ず、サンダーウルフの毛皮、サンダーウルフの牙は、たまにドロップするのだ。


「10階を目標に頑張るか。」

 受付に本を返しギルドを出る。


 魔物石をいっぱいあったが、父さん達は、どこにしまっていたのだろう。魔法袋かな。魔法袋は、袋の中が拡張された袋で、見た目の何倍もの物を入れる事ができる袋だ。ただとても高価な袋で僕に買えるのだろうか。


 街の魔法道具屋にでも行ってみるか。



 魔法道具屋に入り、魔法袋の売り場を見ていく。魔物石やドロップアイテムを入れる為、冒険者が多い。商人も商品を入れる為に、魔法袋を買いにくるみたいだ。


 やっぱり高いな。最低でも10万エーン以上するものばかりだ。小さなポーチだが、容量はリュックサック5個分ほどもあるのだ。


 欲しい!けど買えない。魔物石を売れば買えそうだな。


 僕は店を出て家に帰った。





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