第3話 活動限界30秒
もともと僕は小学生の頃から読書が好きで、小さい頃から図書館に入り浸っていた。
そのせいもあるのかもしれないが、昔からこんなことがあったら…みたいな想像をするのは好きだった。
しかしこんなに鮮明にイメージできたのは初めてだ。
もしかしたら事故の影響で使われていなかった脳細胞とかが活性化したのだろうか?
もしそうだとしたら少しは痛い思いをしたかいがあったものだ。
まぁといっても空想のイメージ力があがったところで実生活になんの影響もないのが残念なところだ。別にクリエイティブな仕事をしてるわけでもないしなぁ…
それからも僕は病院のベッドの上で調子にのっていろいろ空想し始めた。
といっても普段見ている映像ものは基本的にアニメばかりだしどうしてもイメージできる映像はアニメ的なものになってしまう。さらにイメージ力が足りないのかどんなに頑張っても30秒がが限界っぽい。
う~ん…すごいひまつぶしには最適な能力を得た気がするけどひまつぶしにしか使えないといえなくもない…
こうして無事ベッドの上で暇をつぶすことに成功した僕は病院の先生からも許可をもらったのでとりあえずタクシーにのって帰宅することにした。もともとたいした怪我じゃなかったしね。会社には病院の電話から連絡も入れたし。さぁ家へ帰ろう。まぁ誰も待ってないんだけどね…
「ただいま~」
「おかえり~」
まぁそら返事なんてないのはわかってるんだけどね、習慣みたいなもんだよ
ん…あれ…?ちょっとまって…
なんで…なんで…
スマホが喋ってるの…?
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