202010 ジャパロボ チーム祐奈2-7

渋谷かな

第1話 チーム祐奈2-7

「よし! いくぞう!」

 麻衣は全国ジャパロボ大会の予選のデータ分析のラストスパートに入る。

「ヘイヘイホー!」

「おまえたちは悪の秘密結社か!?」

「ヒィー!」

 それはショッカーである。何をやっても飽きないチーム祐奈の面々であった。

「zzz・・・・・・もう食べれませんよ・・・・・・え? もう少しだけ・・・・・・すまんのう・・・・・・zzz。」

 もちろん祐奈は遂に寝言を言いながら寝続けている。

「よし! いくぞう! 関東ブロックだ! 東京都代表は5人? なんで東京都だけ本戦出場枠が多いのかしら? まあ、いいや。任務遂行あるのみ!」

 麻衣は細かいことは気にしない性格。

「風の精霊シルフィード・ジャパロボ。パイロットが広瀬さとみ。」

「火の精霊サラマンダー・ジャパロボ。パイロットが石原すず。」

「水の精霊ウンディーネ・ジャパロボ。パイロットが広瀬イリス。」

「自衛隊04改400%増・ジャパロボ。パイロットが竹内優子。」

「自衛隊04・ジャパロボ。パイロットが小池麻理子。」

 良く思えば全員、女子高生だ。戦う女子高生。全国ジャパロボ大会の出場資格は18才以下にしとこう。19才からは社会人だな。

「おっと!? いけない。何かを感じ取る前に関東ブロックを終わらせなければ!」

 もしかしたら麻衣も強い意志を持つ新人類で、ジャパロボのパイロット特製があるのかもしれない。決してニュータイプという言葉は使えない。強化人間は使っているんだけどね。アハッ!

「神奈川県代表、横浜ジャパロボ。パイロットが井上未来。」

「埼玉県代表、ダサいジャパロボ。パイロットが島崎陽菜。

「千葉県代表、ディズニージャパロボ。パイロットが長谷川久美子。」

「群馬県代表、前橋ジャパロボ。パイロットが篠原美幸。」

「栃木県代表、餃子ジャパロボ。パイロットが山口昌子。」

「茨城県代表、コキアジャパロボ。パイロットが渡辺博美。」

「よし! できた!」

 麻衣は関東7都道府県を終えて、40都道府県を制覇した。残すは7都道府県だけである。

「昔の大御所の方が名前が通っていて、最近の20、30代の若い芸能人って知名度が弱いのね。」

 メディアの多様化過ぎて、今の若手は名前が売れない。アイドルの数も多すぎるのかもしれない。

「昔、ゴジラが言っていたわ。バッターボックスで緊張するのは練習が足らないから。もっとバットを振るべしと。」

 麻衣は今まで逃げていたキャラクターの名前付け。芸能人の2人の名前を足して割るだけという作業だけでもっともらしいどこにでもいそうな名前になっている。

「これでアレルギーも克服ね! 千本ノックあるのみ! 打つべし! 打つべし!」

 麻衣は確かに成長していた。

 つづく。

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