没2 隨ャ2隧ア 過去の楽園



うぅ...ひっく...ぐすっ...


「はぁ...やっと泣き止んだか...」


タッ...タッ...タッ...タッ...


「.....」熊手を拾い上げる...


「おい待て待て!?攻撃するな!」


「.....何を言ってるの?貴女...」


「さっきまで俺を襲ってたじゃないか...」


「えっ...?」


…どういう事だ?一体...聞いてみるか...


「なぁ...ここが何処だかわかるか?」


「ここは...えっと...なんだっけ...」


「嘘だろ...自分の名前くらいわかるよな?」


「分からない...私が何をしていたかも...」


…嘘だろ?まさか威圧のせいで記憶喪失に...?


「いやいやいや...そんな事一度も...」ボソッ...


「ねぇねぇ、私の名前を知っているの?」


「あぁもちろん...カムチャッカオオヒグマ...

君の名称はカムチャッカだった...」


「そうなんだ...貴女の名前は?」


「ハルと呼べ...クソッ、ここ何処なんだ?」


その時...


─────キャアアァァァ!!


「悲鳴!?かなり近いな...クソッ...」タッ!


「あ...待って!一人にしないで...!」ダッ!


*



タッタッタッタッタッ...


「悲鳴はこの辺りだが...何処だ...?」


「はぁ...はぁ...ハル速過ぎるよ...」ドサッ...


カムチャッカは走り疲れ、座り込む。


…何処にいるんだ...ん?


ガサッ...ガサガサッ...バッ!


「はっ...はっ...誰かっ!助けてぇ!」


「クソッ、まて!大人しくしろ!」


…マレーバクが誰かに襲われてる!?


「君!こっちだ、こっちに来い!」


「はぁ...はぁ...うわぁん!怖かったよぉ!」


マレーバクはハルに抱きつく...


…ちょ!?抱きつかなくてもいいんじゃ!?


タッタッタッタッ...


「はぁ...はぁ...ソイツを私に渡すんだ!」


…見た所アリクイのフレンズっぽいな...

でも誰なんだ?こんな子見た事ないぞ...?


「君に渡したらこの子に何をするか分かった

物じゃない!」


───ニタァ... スチャッ...


「〜!それならソイツから早く離れるんだ!

何をされるか分かった物じゃないぞ!?」


「おいおい...何を言って...」


「あ...ハル逃げて!早く!」


「カムチャッカ...何が...!?」


ハルは気付くのが遅かった、

マレーバクは既に首元へ銃口を向けていた...


「えへへ...引っかかった〜?」


「しまっt...」


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