ハロードリーム!
七瀬モカᕱ⑅ᕱ
扉をあけて、出会いにいこう
朝、目覚まし時計の音で目を覚ます。
「そうか、私.....昨日から........。」
私はつい昨日から、一人暮らしを始めた。
私一人しかいない家の中はとても静かで、なんだか落ち着かない。
私は顔を洗うために洗面台へ向かった。
「ふふ......すごい顔してる......。」
洗面台の鏡を見て、自分の顔が思ったよりもひどい顔をしていたから思わず、声を出して笑ってしまった。自分の顔なんて、家族と暮らしていた時はそんなにまじまじと見たこともなかった。
「ふぅ......」
顔を洗って、大きく深呼吸する。ゆっくり呼吸をするだけでも、気持ちが落ち着くと聞いたことがあったから試しにやってみた。
「うん、いい感じ。」
きっとこれから先の不安とか、楽しみなこととか......たくさんの気持ちが混ざって落ち着かなかったんだろうな。なんて、ちょっと他人事みたいな軽い考え方をして自分の緊張をほぐすようにする。
「さぁ、今日は何しよう。」
今日は、日曜日。天気もいいから、どこかに出かけようか。
また明日から、新しい一週間が始まるから今のうちにしっかりと休息を取っておかなくては......。
しばらく考えて、少し散歩に行くことにした。
「そうだ、折角だから新しい服着ていこうかな?」
服を着替えて、家の戸締りを確認して玄関の戸を開ける。
「行ってきます。」
誰もいない家の中に向かって声をかける。すごく寂しい気持ちになるかと思っていたけれど、不思議と寂しい気持ちは全くなかった。
一人暮らしは、まだまだ始まったばかりだけど、すごく楽しくなる予感がする。
一人暮らしだけじゃなくて、自分の夢のこととか、そんなことを考えるだけで
ワクワクしてくる。
これから毎日、この扉を開けて.......新しい自分に出会いに行くんだ。
ハロードリーム! 七瀬モカᕱ⑅ᕱ @CloveR072
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます