魔王様は退屈です

maru

第1話

 我は魔王、世界最強の魔王だ...絶対に我からは攻めないと決めて数百年、我はとても暇で退屈だ・・・




 名前は、魔王白い髪に赤い目世間一般的にはイケメンと言われる位のには、整った容姿だ。




 魔王が2回手を叩くと『ハーデス』四天王の1人が『転移』でやって来る。




 俺の目の前で膝を床につけ頭を下げる。


  「なんでしょうか...魔王様」




  「暇じゃ!!!何かやる事はないのか?」




  「現在は、魔国は安全気で戦争はないので・・・」




  「戦争がないのはいい事じゃ!だがそれが50年!50年じゃぞ?・・・もういっそ人間になろうかな」




  「人間は、やめたほうがいいかと・・・」


 ハーデスがこちらを下から見る。




  「そうだなぁ...なら学校にでも行って見るか」


 魔王が満足そうに頷く。




  「ではこちらで準備致します。ですが体は小さくして、くださいね」




「うむ・・・『幼少化』《ようしょうか》


 そう唱えると魔王の体が17歳くらいの体に縮んだ。




 そう言うと自分のマントを後ろにバサッと弾きキメ顔をする。「準備は整ったではいくぞ!」




「お言葉ですが魔王様無理です」




「へ?頑張れば....




「無理です」そう、即答する。




「なんで」




「入学は来年まぁ3ヶ月後なのです。入試をして受かったら入れます。」




 魔王は思いついた!そうこれはあれだ!魔王の特権で今入れたらするんじゃね?




「魔王様、魔王の特権で今すぐ入ろうとかはしてないですよね?一応言っておきます、無理です」




「え...なんで」キョトンとした顔で答える




「はぁ...まずこれから魔王様が通う学校は国の学校で、不正入学などは出来ないのです。」




「我は魔王ぞ?偉いのだぞ?それでもダメか?」




「ダメです」




「分かったのだ…」




『時間ー』


 するとハーデスが魔王を突き飛ばす。




「時間干渉はダメです!」




「痛い...」




 ハーデスは俺にスライディング土下座を決めて大声で謝る。『すいません!!!!』




「ま...まぁいいじゃこれは...『スキップ』《時間移動》




 3ヶ月後にスキップし、目の前にはハーデスが俺のことを見つめ、驚いている。




「魔王様...時間干渉魔法使いましたよね...」




「な...何故分かった!!」




「周りを見てください」




 周りを見ると空間がグニャグニャとしていた。




「はぁ...」




「す...すまない!ま...まぁ学校行こうではないか....」




「はぁ...わかりました。

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