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06 ENDmarker.

「来た」


「あっ」


「よお。ひさしぶりだな。ちゃんと寝てるか?」


「会いたかったわ。最近は研究も楽だし、寝れてる」


「よいしょ」


「車椅子。押すぜ?」


「ありがとう。助かるよ。身体のほうは?」


「今日は、右目が見えないだけだ。会えてうれしいぜ」


「僕もだよ」


 四人。


 集まって。


「さて。俺とこいつは、仕事がある。会って早々わるいんだが、ふたりとも適当な切符を買って、この街を離れてくれ」


「え」


「僕からも、おねがいするよ。僕たちの仕事の関係で、君たちがこの街にいると、色々とまずいんだ」


「そう、なのか」


「うん」


「わたしは、残ります」


「おい。ばか言うな。お前がいると、俺が集中できねえんだ。街を出ていけ」


「いやです。どうせ、あなたは自分を犠牲にして、街を守ろうとする。そんなこと、しても。救われないわ。わたしが」


「君も、残るのかい?」


「あたしは、出ていくよ。あんたの心に。迷惑をかけたくない。それに。あんたの、その。前の嫁さんは、事故で死んだんだろ。あんたの目の前で。だから、あたしは、あんたに心配されないように、そういう、なんつうか、あんたが安心できる、ところにいるよ」


「ありがとう。大好きだよ」


「あたしも好きだよ。あんたのこと。仕事。がんばれよ。待ってっからな。おい。行くぞ」


「待って。わたしは残る」


「だめだ。迷惑をかけんなよ」


 もうすぐ、この街に。


 ミサイルが落ちる。


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