ハロウィン
勝利だギューちゃん
第1話
子供の頃は、サンタクロースを信じていた。
でも、やがてその正体は、両親だと知る。
でも、イブの夜に寝て、翌朝にプレゼントが置いてある。
急いで、開けた。
とても、嬉しかった。
でも、一年たたずに、親は知り合いの子にあげた。
なら、最初からよこすな。
親は「よいこにしていないと、サンタさんは来ないわよ」と、言ってた。
もしかしたら、余計な出費を防ぐために、悪い子になってほしかったと、今思う。
でも、本物のサンタクロースはどこかにいると、信じている。
そして、いつかやってくると信じている。
一応、プレゼントはリストアップした。
ふぅ、こんなものかな。
もう、社会人なので、多少の物は自分で買える。
なので、金では買えないものを選ぶ。
さてと、当日が楽しみだ。
なんてね・・・
「メリークリスマス」
いきなりドアがあく。
な・・なんだ?
セールスか?
サンタの衣装を着た、女の子がそこにいた。
あれ?この子は確か・・・
「あっ、久しぶり。元気だった?」
やはり、マイルか・・・
高校時代に、アニメのDVDを見て、元旦にやってきた子・・・
「しばらく、来ない間にクリスマスの日が変わったんだね」
「えっ?変わってないよ」
「でも、10月31日になったんでしょ?」
「なってないよ」
「でも、ネットで見たよ。コスプレして、『トリックなんとかって』やってたよ」
それ、ハロウィンだ。
「ハロウィン?なにそれ」
「自分で調べなさい」
「やだ。教えて」
たく・・・
仕方なく説明した。
「なるほど。収穫祭なのね。」
マイルは手を出す。
「お菓子をくれなきゃいたずらするぞ」
「あげても、いたずらするくせに」
「とにかく、よこしなさい」
「やだ」
後にはひかないようだ。
「じゃあ、10月31日まで時間があるから、用意しておくから、コスプレして、また来なさい」
「なんの、コスプレがいい?」
「JK」
「却下」
おケチ。
「じゃあ、メイドさんで」
「了解。じゃあ、メイドの恰好してくるね。待っててね、ご主人様」
マイルは、帰っていった。
・・・逃げよう・・・
トナカイのそりの音がする。
逃げられそうにないな・・・
ハロウィン 勝利だギューちゃん @tetsumusuhaarisu
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます