君を好きになって良いですか
@syuuzi
エピローグ
「君を好きになって良いですか!!」
雪が降り、夕立がとても綺麗になって来た頃教室で僕は彼女にそう告げた。
僕が恋をするなんて僕自身も驚いていることだろう。
時は遡り2週間前のこと、
「お前ら~新学期初日から元気なのは良いが職員室まで声聞こえてるぞ~特に武田」
朝のチャイムが鳴り担任の森田先生が1人の男を注意しながら教室に入って来た。
「おっ先生おはようございます!そんなに俺の声大きかったですか?」
「ああ、職員室で先生たちが会議してたのにお前と4組の前田と栗田それに山崎が五月蠅いお陰で話題が逸らしかけたんだぞ」
「マジっすか~!そりゃ光栄っすねー」
そう言っているのは学年で一番モテている陽キャこと武田隼人(はやと)である。
「おい隼人~先生呆れてっぞー」と一番後ろの席の机に座っている隼人の友達がそう言った。
「はぁ~もういいや」と森田先生が言い続けてさらにこう言った。
「お前ら~席に着けー朝の挨拶の前に転校生を紹介するぞ~~」
先生がそういうと男子が「女子来い!」とか「神様っ!どうか俺のことが好きな女の子を!!どうか!」とか言ってそれを聞いた女子が「男子最っ低~!」「マジキモイ!」など男子を蔑んだ目をして男子を見ていた。
「お前ら静かにしろ~・・・・・・さっ入ってきなさい」
先生はそう言って廊下に居る転校生を呼んだのだ。
「はい!失礼します!」
僕的には転校生が僕と同じ陰キャであって欲しかったけどその転校生の第一声を聞いて早々く僕の願いが消えた。そしてその転校生の声を聴く限り女子と分かった。
その女の子が教室に入って来て教卓に行こうとしている時の姿に男子たちが「うひょー」とか「マジか!!」とか言った。
その女の子は身長は160センチほどで髪はショートカット、そしてすらっとした体格で誰が見ても美しいと思う様な女の子だ。
「皆さんはじめまして、豊ヶ崎(とよがざき)中学校から来ました葉山凜と言います!!短い間ではございますがどうかよろしくお願いします!」
「えっ!豊ヶ崎ってあの小、中、高一貫のお嬢様学校!?」
女子の一言でクラスが一層ざわめいた。
「超お嬢様じゃねーか!」「美人で頭良いとかマジスゲ~!」
僕でも一度は聞いたことのある超有名な女子高であり IQが小、中、高すべてトップクラスだと聞いたことがある。
「おい、お前ら静かにしないか」
先生がそう言ったが僕がいる3組は男子によって動物園と化したのだ。
___________________________________________________________________________
「10分後までにトイレ休憩済まして背の低い順から廊下に並べ。並び終わったら体育館のいつもの場所で座っとけー」
『『ハーイ』』
朝の挨拶が終わり先生が体育館に行くよう指示をした。
「あっクラス委員の原と前園、どっちか葉山と一緒に体育館までついて行ってやってくれ」
「わっかりました~」「了解デース」
先生に頼まれたので2人はそう返事した。
「後、葉山は右側の一番後ろの五条の隣の席だからな」
嘘っ!マジか・・・・
「はい!分かりました!えーっと・・此処かな私の席って」
「あっあのー五条クンかな?、」
「・・・・・・・・・・・・」
無視してしまった。どうしよう
「えっ違う・・・・あっあの五条くん」
「あっ!ごめん本に集中し過ぎて聞こえなかった」
頼む!この言い訳で誤魔化しきってくれ!
「ううん、こちらこそごめんなさい、本読んでたのに邪魔しちゃって」
「だっ大丈夫だよ」
僕が悪いのに謝らせてしまった
「葉山さーん!体育館一緒に行こー!」
「はい!じゃあ五条君またね!」
この会話が彼女と僕の最初の会話であった。
___________________________________________________________________________
あとがき
今回で僕の作品が2つになりました。最初の作品を週2,3回投稿していくつもりでしたが急にラブコメ作品を書きたくなったので書いてみました。なので交互に週2,3回のペースで投稿していきたいと思います。
お時間がありましたらこの作品の良かった所、悪かった所はどんどん書いてほしいです。
これからもよろしくお願いします。
君を好きになって良いですか @syuuzi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。君を好きになって良いですかの最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます