守護霊

 

 熊さんの前にふらりと現れた八っつぁん。




「どうしたの? 八っつぁん。なんだか浮かない顔だね」




「それがよお、熊さん。俺、評判の霊能者に守護霊を霊視してもらったんだけどさ」




「ああ、今評判の守護霊が見えるっていう霊能者の先生か」




「そうだよ」




「ほう…。で、八っつぁん。あんたの守護霊は何だったの?」




「弁財天が俺の守護霊なんだってさ」




「そりゃ、良かったじゃないの。弁財天なら財に恵まれるんじゃねえのか?」




「ああ、それはいいんだけど、その弁財天についてる守護霊が超貧乏神なんだってさ」




「へえ、……?!」





                END

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る