06
それからも、たくさんの勇者様が呼び出されたようだ。
でも、ことごとく良い人材ではなかったらしい。ノルドさんは日に日にげっそりしていった。
僕達はそんなノルドさんを元気づけるために、お駄賃でお買い物をすることにした。
ノルドさんが好きな、胃薬……は高すぎて買えなかったので、胃に優しい食べ物を買う事にした。
綺麗な模様の色紙も買って、丁寧に包装してプレゼントするとノルドさんは、喜んでくれたようだ。
「百回失敗してもめげない」と言っていた。
いずなは「努力の方向性が間違ってる。一回で成功するようにして」といった。確かに。
僕達みたいな子がたくさん来ちゃったら困る。
そんな中、二番目さんが何かやる気をだしたらしい。ノルドさんのついでに差し入れした後、「ガキに見下れたままでいられっか」と言って牢屋から出てきたようだ。
二番目さんは、とても体が頑丈だった。それで重い物も持てるし、すばやく動く事もできる。
だから王宮の兵士達にまじって、色々な訓練をこなすようになった。
時には新米兵士の指導なんかもしてたりしている。
誰かに物を教えるのが好きみたいだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます