我慢ができない人たち。
先日BSフジで「東京ラブストーリー」
の再放送がされていた。
当時まだ10代だった私は、
それほどトレンディードラマに
興味がもてず、ただついているテレビを横目でなんとなく見ていた。
だから詳しい内容は覚えていない。
私が覚えているのはただ、
織田裕二と鈴木保奈美がで出演していて、
江口洋介とややこしい関係になっていく…
というストーリー(その記憶さえいい加減なものだけれど。)
その曖昧な記憶ドラマの何が面白いって?
それは時代背景だ。
女性の服装、お化粧、それから髪型、
男性は然程変わりないように思う。
やはり時代に流行なのはいつも女性だ。
(と私はおもう。)
まさにバブル絶頂の最中?
という時代背景?
けれども、当然ながらスマホはない。
オープニングのシーンでは、
今ではあまり見る機会が少なくなった
公衆電話に人の行列が出来るという場面も。
そういえば高校時代の昼休みに、何人か公衆電話からポケベルでメッセージ送ってたな……。(ポケベルもついこの間もう販売をしないとかニュースになっていたな。)
余談だが先日どうしても公衆電話を探す機会があったのだけれども、どこに公衆電話があるかわからない。それくらい世間から馴染みが無いものになってしまったのだろう。
(まぁー時代の流れ。それは仕方がない。)
さて、しかし今回の本題はそこではない。
先日の「東京ラブストーリー」のシーンで、
織田裕二演じる、長尾カンチ(←漢字忘れた)が鈴木保奈美演じる(赤名リカ)に、
心無い事を言ってしまう。
次の日に謝ろうと出社すると(二人は同じ会社で働く)リカは一週間の出張に……。
言ってしまった事を悔やみ、どうにか弁解したいと焦るにもどうしようも出来ずに、
後悔しながら一週間を過ごすシーン……。
ようやく帰ってくる日を時計を見ながら、
日付が変わるのとホッの思わず微笑む。
これですよ。
待つ切なさ。
待つもどかしさ。
今ならきっと、
LINEで
長「この間は悪かった。俺が言いすぎた。」
赤「わたしすごく傷ついた……。」
とかなってしまうんだろうな。
そうなると全然切なくないし、
もどかしくないし、
なんか愛おしさも、
深みを感じられない。
そう思うのは私だけでしょうか?
いうものを忘れてしまったではないだろうか?
すぐにLINE交換して(今はインスタ?なのかな?)連絡先聞いて。
(昔は好きな人の連絡先聞くのも大変だった。)
したい時に電話して。
年がら年中メール(LINE)のやりとり
見たいテレビはネットで配信されていて、
いつでも見られる。
聞きたい新譜もネットで拾えばいつでも聞ける。
まぁーつまりは
我慢できない。
あの頃は、相手と話したいけれど親が電話に出たらどうしようか?とか思ってドキドキしながら電話したりした。
見たいドラマがあればなんとか録画して、
好きな歌手の新譜がでたら、買うかレンタルするかかなり悩んだ。
なんでもすぐに出来るから我慢できない。
携帯の充電も昔は気にしながら使ったのに、
モバイルバッテリーの普及。
駅などの充電ステーション。
喫茶店とかでも充電できる。
制限がないとかいうのは
おそろしい事だ。
我慢するという事は、
煩わしくももどかしくもあるけれど
それがなくては人間特有の概念、
感情とか相手を思う気持ちとか、
満たされる達成感とか、
そういうのは育たないのではないだろうか?
それに思い出せない事や、
わからない事ってすごく気になるでしょう。
それってすぐに答えを出してしまうより、
しっかりと思い出してみたり、
ちゃんと辞書とかで調べた方がいい。
きっとその方がしっかりとinputできるから。
ある意味では今の若い人たちは
可哀想なのかもしれない。
何故ならば、
何も苦労せずに欲しい物を得たら、
果たしてどれだけの感動があるのだろうか?
欲しかったマンガの本をお小遣いを貯めて
買った時の感動。
苦労して得た物は何にも変え難いものだから。
古いのかな……。
けれども今の若い人の言動を目の当たりにしていると10年…20年後の未来を悲観してしまうのです……。
……あーついついネガティブな話になってしまう。
「東京ラブストーリー」面白いですよ。
時代背景もストーリーも。
しかしドラマの時代背景は感じられるのに、
主題歌の「ラブストーリーは突然に…。」は
今の時代に聴いてもドキドキさせる共感力をもちますね。
本当に小田和正すごい!!
なんの話だ……。
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