第5話 計画

・・・

朝が来た・・・・

周りを見渡す

が、

昨日最後にみた景色

木造りの部屋

質素なつくりのベッド

簡易なサイドチェスト

ろうそく立て

・・・・

「ふー」

(やっぱりこれは夢じゃないみたいだな)

景色をみて自分の状況を確認

昨日一日RPGのような世界を歩いた

ファンシーなモンスターを倒し

村で堀の深い顔の日本語を話す人々と会話した

手紙と草原から始ったこの非現実・・・・

夢ならこの睡眠から覚めたときに覚めるはず・・・

多分・・・

残る可能性としてはなんらかの原因で病院で昏睡状態か・・・

長い夢をみているってオチかな・・・

「さて、もうこの現実を受け入れるときかな?」

いいながら便利端末を確認する

状態は全開、

HP90

MP0

状態異常なし


他ステイタスが続く

Lv4

まぁ~ここで一つ愚痴を言うなら

Lvはせめて高くあってほしかった・・・

召喚?転生?どちらにしても特典的なのは

昨今の異世界ものの必須アイテムよ!!!

他の者にはない力が!!みたいの・・・

でも、あれか??

最新はないのが当たり前なのか???

それに、この便利端末。

そして、通じる言語。

これが特典なのかな??

贅沢はいうなってことなのかね・・・

あとはこの世界・・・

どうやら、俺がやってきたRPGの世界の混成みたいだ

まだ断言できないが

今のところドラゴンスレイヤーの色合いが多いが

モンスターはドラゴンスレイヤーやファンタジーストーリー、妖精シンフォニー

の初期モンスターぽいのが出てきた。

ステイタスは俺のやっていたすべてのRPGのいいところどり

みたいな感じだ。

どっちにしてもこの世界で渡り歩くためにはもう少し知らないといけない

ことが多いな。

「よし、村に出るか!!」

カバンを持ち扉を開けて階段を下りる

「おう、おはよう!!」

店主が元気よく挨拶をくれる

「おはようございます」

それに丁寧に返す

「にいさんはこれから村を出て町に行くのかい??」

「いや、もう少しこの村にとどまろうかとね」

この回答に少し驚いたように

「へぇ~こんな何もない村にとどまるなんて・・・」

(やばいなんかまずかったか??)

「もの好きもいるもんだな!!!あはは!!!」

(ふ~なにも隠すことはないけどなんか後ろめたい!!)

「にいさん変わった格好しているし、あれかい?旅人ってやつかい?」

「・・・そうなんだ。いろいろなところ行きたくてね」

(話はあわせておくことがベスト!!そう思う・・・)

「そうかいそうかい!!まぁ~何もない村だがみんないいやつだ!!話を聞いてみるといいさ!!」

「わかった。ありがとう!」

う~ん、いかにもRPG的なやりとり・・・

素敵だ~

心にはそんな思いが弾む中、宿兼万事屋から出る

そして、端末を確認

するとビックリマークが点灯している

タップ!

称号 旅人

『人の好感度が上がりやすくなる』

ほ~なんだか称号を得たようだ

(こんなふうに称号を手に入れていくのはスガイオータムに似てるな)

そのままクエストも更新された

『町へ行く』

(うむ、わかりやすい道しるべがあるのはありがたい)

便利端末はわかりやすく

初心者でもできるRPG並みに親切!!

(こんな親切設計なくせに導き方がなってないのが唯一のマイナスだな)

そんなことを思いマップを開く

するとこの村の全体像が分かった

作りは四角い囲いの中に数件の民家

そして、止まった宿兼万事屋というシンプルなつくり

確かになにもない。

中央が広場になっていて掲示板があるようだ

「うん、中央にいこうか」

と言いながらすぐそこの拓けた場所に移動

そこには木の板と数人の人

「どうもおはようございます」

木の板の前にいた三人の村人に挨拶

「「「おはよう」」」

笑顔で挨拶してくれた

あの宿兼万事屋の親父さんの言った通り感じがいい

それから、この村の話を聞いた

どうやらこの村は農家が多く小麦と芋を主にした農耕をしているとのこと

周りのモンスターは弱く

温厚に暮らすには抜群だと

そして、この村の顔役はあの宿兼万事屋の親父さん

あの人が近郊に作物を売りそして買い付けをしてこの村を回している

ということだった。

情報としては十分。話終わると木の板に目を移す

そこには

【ルルクの実を多数募集。スルグまで持ってきてくれ!!お礼は1つ5ゴールド】

張り紙が張っている

これが掲示板なのだろう。

他には

【モンスター繫殖期注意】

【来週町に作物を出すので早めにトーマスへ】

など村人への喚起も書いてあった

ふむふむ

こういうコミュニティーには連絡板は大切

そんなことを思い少し離れた場所へと移動する

そこでこれからのことを頭に箇条書きした

・旅支度

・町の情報収集

・レベル上げ

・資金稼ぎ

・この世界の特性を知る

・・・・

まぁ~思いつくのは今のところこんなこと

なんかいろいろ抜けている気がするがそういうことはあとからつぎ足す!!

それが俺スタイル!!!

そして、俺スタイルは徹底的なレベル上げにある

レベルを上げることにより確実な物語の進行!!

それが信条である。

しかも、資金もたまるし武器もいいものが手に入る

人によればつまらないというだろうだが!!

先に苦労すればラスボスいと弱し・・・

そう!!それが俺スタイル!!!

とうことで、当面ここでレベル上げしましょう

たぶんこの村はLv 3~4ぐらいで足りるだろう・・・

だがしかし!!

倍のLv8までここで過ごします!!!その間に他のことも達成できる・・・

抜け目なし!!!

ということで外にいこうかな~

端末を見ながらそんなことを思うと

ビックリマークがついてる

「?またあたらしいの更新された??」

タップする

するとサブクエストに新しい項目が追加されていた

『ルルクの実採取』

『ルルクの実をとりスルグに渡す』

『期日無し 報酬1つ5ゴールド』

(へぇ~)

掲示板の情報でなんかためになる情報はサブクエストになるのか・・・

面白い!!!

RPGはこうじゃないとな!

(まぁ~生身だからそれ相当の時間と労力はあるだろうけどな)

資金とレベル上げにはもってこいだ!

そのサブクエストをタップするとマップがクエスト位置を教えてくれる

さすが親切設計!!

「レッツゴー!!」

陽気に歩き出したのだった

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