自称神さま少女は俺にラブコメをさせたいっていうけどさせる気あります?お前が邪魔してんじゃん!
無色透明
第1話
俺、瀬尾葵は思考を停止させた。
いきなりですいません。でももしあなたも俺と同じ状況ならそうすると思う。だって…………
一人暮らしの家に帰ってきたら銀髪美少女がソファに寝そべりながらテレビを見ながら笑ってたら誰でも思考を放棄するよね?しないやつは一度話がしてみたい。
とりあえずここは俺の家だ。なのでよくわかんないけどおかえり願おう、うん、そうしよう!
「あのー誰か知りませんが帰ってもらえませんか?」
何も間違ったことは行ってない。なのに銀髪美少女は
「えっ?私神さまなんですけど。」
WHY?うん?話が通じない系かな?なに?神さま?イタイイタイイタイ、どうやら怪我をしてらっしゃるようで
「あの、近くに病院があるので一度精神科で見てもらったほうがいいですよ?あとそういうの関係なくここは俺の家なので出てってもらってもいいですか?」
よしこれで伝わったでしょ。あれ?ポカーンとしてるけど大丈夫?すると銀髪美少女は何を思ったのか突然、
「あなたはこの世界のラブコメ主人公に選ばれました!良かったですね!これからはいろんな人と恋しましょう!ねっ?」
もう訳がわからない。もう何歩譲っても理解できないししたくない。まず誰だ、このイカれ女子は?それがわからないと話が進まない。早く家からでてほしいので仕方なく聞こう。
「いきなりそんなこと言われてもわかんないし困るのでとりあえずあなたが何者でなんで家に入れたのかその後に今のわけわからんのの話を聞かせてくれ。」
するとあっ!そっかーといいながら銀髪イカれクソ美少女は
「申し遅れました。私第102代目神様 恋愛担当
羽咲 初と申します!以後お見知りおきを。家に入れたのはあなたが私が担当する該当者だからこの家に入れたのです!」
満面の笑顔で自己紹介をされた。夢か?これは?神様?恋愛担当?俺が該当者?と謎設定をあたかも当たり前のように語った自称神さまに頭を悩ませていると
「あなたが瀬尾葵さんですよね?あなたには我々が推薦した女性と恋をしてもらいたいのです。いわゆるラブコメですね!」
つぎから次へとこいつやってしまうか?とはじめて殺意が湧いてしまった。……いやいやダメだ。こんなやつのために俺の人生を台無しにしてたまるか。こいつは今なんていった?俺に恋をさせる?……はい、殺そ!………あーダメだ。おさえろ。
「えーと羽咲さんだっけ?なんで俺なの?俺じゃなきゃ駄目ってわけでもないだろうしそれなら他のやつにしてくれない?正直俺恋愛とか興味ないんだよね。悪いけど」
これでなんとかなってくれ。頼む。しかし
「あーだめですね!もうあなたで決まって申請も出しちゃったので変更はできません!なのでこれから高校を卒業するまでよろしくお願いします。」
嘘でしょ?はぁ〜!?
「そもそもなんで俺なの?世界にはいろんな男がいるのに何故俺が候補に上がった?もっといただろ?」
あーといって少し顔を赤らめた自称神さまは
「ぶっちゃけ私の好みだったのですよ!もう顔がちょータイプです!だから選びました。神自身は恋愛できませんが近くにいるのなら神だって好きな人と一緒のがたのしいですから!」
はじめて立ちくらみしてしまった。つまり何もかもこいつが原因ってことだ。とりあえず今日はもう寝たい。帰ってもらおう。
「とりあえずその話はまた後日ということで俺はもうなんだか疲れたから寝たい。だからお前も帰ってくれ。」
すると
「無理ですよ。だって私とあなたはもう契約関係なので半径5メートル以上離れたら私達ペナルティが発動しますので!」
はぁ?じゃあ何?俺はこいつと3年間常に一緒にいないといけないの?ふざけんなよ!
「………ちなみにそのペナルティってどんなのだ?」
「あーそれは10分以上離れたらお互いの心臓が止まります!てへっ」
てへっ、じゃねーよ!おいおいマジかよ。なんなんだよ!
「というわけでふつつか者ですが今後ともよろしくお願いしますね?葵さん!」
こうして一方的に選ばれて契約させられて更には離れると死んでしまうまで超特急で説明(確定)してしまい俺の人生が終了する音が聞こえた。
「あっ!ちなみに3年間で一人とも恋愛出来ない場合は同じく私共々死んじゃいますからよろしくです!」
今からこいつだけ殺したろか!ボケ!
明日から高校の入学式が地獄に変わる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます