使った紙をもう一度、紙の裏面をメモ用紙に

 創作のアイディアを書きとめるとき、皆さんはどんな物を使いますか? 少しオシャレなメモ帳? ビジネス用途にも使える革製の手帳? いやいや、純粋に「A5の大学ノートだ!」という方もいらっしゃるかもしれません。最近は電子端末のメモアプリや、タブレットPCのライティングアプリも充実しているので、中にはそういう方もいらっしゃるかもしれない。電子機器を使えば紙の節約にもなるので、地球の資源を守る意味はもちろん、家の生活スペースを使わない意味でも、電子データーでアイディアを書きとめておくのは、様々な意味で便利だと思います。事実、僕もWindowsのメモ帳やExcelなどを使っていますね。電子データーは、ほかのデバイスとのやりとりに大変重宝します。短い内容なら手書きの方が良いですが、長い内容は手書きだとやっぱり大変。たくさんの情報を書きたいときは、電子デバイスの方が絶対にいいと思います。


 でも……ときどきは、アナログチックな手法にこだわりたい。電子デバイスは、速さの意味では手書きよりも確かに有利ですが、手書きには手書きにしかできない味、特に紙に文字を書いている感覚が、ある種の満足感をあたえてくれます。ふとした瞬間にアイディが浮かんだとき、あるいは、アイディアの集めの作業をおこなっていたとき、スマホのメモアプリをいちいち起こすのは億劫だ、パソコンのメモ帳や、タブレットのライティングアプリに触れるのもめんどくさい。ああ、何とかならないものか? どんなに便利な道具でも、不満に思うところは必ずあります。それが物理的であれ、あるいは、精神的であれ。万能なアイテムは、無い。その意味では、手書きのメモ帳は少々不便かもしれませんが、その不便さが不思議な喜びをあたえてくれるときもあります。


 紙の裏面をメモ用紙にするのも、またしかり。A用紙の裏面や、広告の裏面、カレンダーの裏面などは特にそうですが、あれって捨てるのは、何だかもったいない気もするでしょう? 紙の表には情報が書かれているけれど、その裏には何も書かれていない。ほとんど真っ新な状態です。そりゃ、表の情報はうっすらと見えていますが。それでも何だか、もったいない気がする。「この裏面を使ったら、紙の節約にもなるのに」と思う。そんなときは、紙の裏面をメモ用紙にしちゃうってのもあり! やり方は、とても簡単です。裁断機があれば、ベストですが……。裁断機は場所も食うので、ちょい大きめのカッティングマットとカッター、加えて長めの定規だけでもOK。それらの道具をそろえたら、もう一度使いたい紙を何回か折り(その大きさで大丈夫な場合は、そのままでOK)、カッティングマットの上にそれを乗せ、紙の折り目に定規を当てて、その定規に沿わせながら、任意の大きさまで、紙を何回も切っていきます。


 これが結構大変な作業ですが、集中しているとなかなかに楽しい。自分オリジナルのメモ帳もどきを作っている感じですね。好きな大きさまで全部の紙を切りおえたら、今度はそれらを重ねて、メモ用紙にしますが、ここからは完全に趣味。単にクリップ止めにしておくだけでもいいし、メモ用紙の上部(紙が重なっている部分です)に液状のりをつけて、それらがキレイにくっついてから、その上に上部と同じ長さの押さえを作って、上部にその押さえを貼り、押さえの表と裏にメモ用紙と同じ大きさの紙をつけて、メモ帳もどきの表紙と裏表紙を作ることもできます。ちょうど、めくり式のメモ帳と同じになるような感じですね。メモ用紙のクオリティにこだわりたい方は、こちらを作ってみてもいいかもしれません。僕は面倒なので、簡単なクリップ止めにしていますが(笑) それでも紙の補充ができるので、クリップ戦法には大変助けられています。


 だけど本音は、やっぱり良い手帳を使いたい。

 

 

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