ゲイは男装女子に恋をした。

浅田華音

プロローグ


昔から、好きになるのは男だった。

女を見ても、恋愛感情を抱くことは一切無かった。

自分がゲイだってことは小学6年生になって知った。

いや、その前から自分が少し変わっているとは思ったが。

高校入学と同時にできた親友であり好きな人。

それもやっぱり男だった。


「お前の事が好きなんだ。」


ありきたりなセリフで。

ありきたりなシチュエーションで。

それでもやっとの思いで告白した3日後。


「俺女なんだけど、それでも好きか?」


ずっと男だと思っていた親友から聞いたのは、今までの努力をひっくり返すような事実。

驚愕と同時に振られた、とも思った。


でも、ここで諦める俺じゃない。

こいつが男だろうが女だろうが、好きというのは変わらない。

なにがなんでも振り向かせたい。

そんな気持ちで始まる、少し変わった人の少し変わった恋の物語。

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