202010 ジャパロボ チーム祐奈 8

渋谷かな

第1話 チーム祐奈8

「ここにきて、初めて過去作を呼んだわ。カオスだ。一作として、まとまりがないというか、書籍化は難しいね。今なら認められる。盛り上がっているのは自分だけ。今回の「202010 ジャパロボ」みたいに1作の話としてまとまってないもの。」

 継続は力なり。祐奈も自身の成長を実感している。

「全て書き直そうか?」

「zzz。」

「こらー!? 上官の話中に寝るな!?」

「お約束なもので。アハッ!」

 掴みはOK。

「本題に戻りますよ。次は第3回全国ジャパロボ大会。東京都全域がエリアでした。この頃には自動車会社などがジャパロボの人気を認めてスポンサーに着いたり、メーカーの独自開発による新型ジャパロボ開発競争が起こりました。その最先端技術は自衛隊に集められました。」

「そしてできたのが祐奈専用ジャパロボ・エンペラーです。」

 ジャパロボのAIが明治天皇だったので、そこから皇帝という名前が付けられた。

「人間の感情をオーラを放ち未知の力を発揮するジャパロボ。これが自衛隊の最強機体でした。見事に自衛隊のエースパイロットになった祐奈教官は高校3連覇を達成しました。」

「そうです! 私は前人未到の3連覇を達成した唯一無二の存在です! アハッ!」

「寝ていてください。祐奈教官。」

 祐奈は胸を張って宣言する。

「その時のデータを搭載したのが、自衛隊ジャパロボ03量産機です。これの開発の成功により、日本国政府は全世界に侵略戦争を行います。唯一人型ロボットの開発に成功した日本政府はアメリカや中国を蹂躙した。戦争は1週間で終わり、日本政府はあっという間に世界征服を達成し、大日本帝国を宣言した。」

 この戦いが、後に1週間戦争と呼ばれるものであった。

「なんかジャパロボの正式名称を決めるだけだったのに、ジャパロボの歴史になっているね。」

「私は嬉しいですよ! メカニックとして最高に楽しい時間です! アハッ!」

「久美ちゃん、目が輝いているよ!?」

 久美はロボットが大好きである。

「祐奈教官が高校を卒業して、自衛隊に入隊してしまったので、自衛隊が全国ジャパロボ大会を管理するために新たに女子高生の優子を自衛隊のパイロット候補生として参加してもらったのが、第4回全国ジャパロボ大会。」

「まさか自衛隊の遺伝子研究機関が祐奈教官の細胞を培養してイリスを作成しているとは思いませんでした。」

「私だって、いきなり「今日から祐奈はお母さんね。」って言われて困ったもの!?」

「でも綾教官から言われたので反抗できなかったんですよね。」

「それを言うなよ。ガクン・・・・・・。」

「ワッハッハー!」

 和気藹々としたチーム祐奈。

 つづき。

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