202010 ジャパロボ チーム祐奈 7

渋谷かな

第1話 チーム祐奈7

「おかしいな? スピンオフとか、サイドストーリーのはずなのにストーリー展開が面白いな。アハッ!」

 祐奈は自衛隊の会議でも楽しんでいる。

「zzz。」

「zzz。」

「zzz。」

 しかし麻衣、優子、久美は眠りこけていた。

「こらー! おまえら会議中に寝るなよ!?」

「だって祐奈教官が寝てくれないんですもの。」

「あ、そっか。私の性だね。ごめんなさい。」

 素直に謝るのが祐奈が部下から信頼される理由である。

「それにしても東京都ジャパロボ開発機関か。通称、都庁。新しい勢力を作ってしまって大丈夫か?」

「そうですね。たぶん自衛隊は大丈夫でしょうが、ハッキングで技術の流出とか、ジャパロボの強奪とか、心配ですね。」

「まさに機動戦士マンダムみたいなストーリーになってしまいますね。」

「マンダムなんか、タイトルを変えただけ、強奪の繰り返しですからね。」

「それでも儲かるんだから飽きることを知らないお金持ちのアニメファンに感謝だな。」

 作品が儲かるのはファンの皆さんのおかげです。

「ここで新たな課題が発生しました。」

「なに?」

「やはりジャパロボの名称を決めた方が引き締まると思うのですが。」

「やっぱり正式名称があるとカッコイイですよね。」

「風の精霊シルフィード・ジャパロボとか。火の精霊サラマンダー・ジャパロボとか。水の精霊ウンディーネ・ジャパロボとか。奇跡的な名称ですが綺麗にできたので、カッコイイ。」

 主人公って、やっぱりいいな。

「そうなると、自衛隊のジャパロボにも正式名称が必要ですよね。」

「今の自衛隊機って、バージョンは何体目なんだ?」

「5体目です。」

「久美ちゃん!? 分かるの!?」

「これでもメカニックですから。」

 メカニックの久美を登場させておいて良かったと涙が出る。

「初期のジャパロボが試作機のプロトタイプ・ジャパロボ。」

 これが第1回全国ジャパロボ大会の平等に全員同じ機体、同じ武器でスタートしたジャパロボ開発。ただのゲーセンのゲーム。それがジャパロボのスタート地点。

「初のジャパロボの量産機が量産型ジャパロボ。」

 これは試作機から10パーセントくらいの能力アップでジャパロボの権利を買い取った日本国政府が資金を出し量産に踏み切った。初代のジャパロボ大臣は祐奈の父親の森田だった。

「この時、私も同じ機体を使っていたけど、覚醒したんだよね。懐かしい。」

 祐奈はみんなの想いを集めて未知なるジャパロボの力を導き出しオーラを放ち、第2回ジャパロボ大会で祐奈は巨大なドラゴンを倒して破壊した。

「まさか!? ニュータイプ!?」

「いいえ。新人類です。新しい呼び方を考えよう!」

 あくまもニュータイプは使えない。

 つづく。

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