第106話南の森⑤・暗黒帯
俺のローション液をコーティングする水魔法の術式には、様々な効果が付与してある。
【回復】だけでなく、睡眠の質を格段に向上させる作用もあるので、ストレス過多にある冒険者に対して効果は抜群だ。
特に女性は、ホルモンバランスを整え、美しい肌質を作る為にも、質の高い深い睡眠を取る必要がある。
つまり、俺に注入されるだけで、身体の内側から綺麗になれるのだ。
テント内に設置されたベッドの上で、テツオはまだしつこくマッサージを続けていた。
調子に乗って淫力レベルを3まで上げちまったから、ムラムラが全然収まらねー!
これはもうリリィ、お前の責任だからなっ!
気が済むまで出しまくってやる。
中はもうタプタプで十分だろ。
よし、最後は口で受け止めろっ!
熟睡するリリィの口内へ治療を施す。
経口摂取により【回復魔法】の浸透力が増すのだ。
リリィの肌が光り輝いて、ぷるぷる艶々になったような気がする。
それにしても、満足そうな顔して寝やがって…………
ふぅ、喉が渇いたな。
ふとテーブルの上を見ると、酒瓶が置いてあった。
メルロスが用意してくれていたのだろう。
冒険に、ましてや
抗えるわけもなく、喉を鳴らして一気に飲み干した。
キンキンに冷えてやがる!美味い!悪魔的だ!
炭酸の効いたあっさりとした果汁酒は清涼感があり、喉の渇きを一気に取り除いた。
メリィ…………
リリィの治療で疲れていた筈なのに、俺の為に酒を用意して、椅子で寝落ちするまで俺の帰りを待ち続けていたのかい?
可愛いやつめ。
寝ているメルロスをしばし眺める。
薄紫色のローブはかなりタイトで、ボディラインがはっきりと分かる。
呼吸に合わせて巨乳が隆起し、スリットからは白い太腿が覗く。
いちいちエロ過ぎんだろ。
椅子の後ろからメルロスの大きな乳房を鷲掴みした。
ローブ越しにも関わらず、手に吸い付いてくるような柔らかい肉感。
エルフの作る魔法衣は、物理や魔法による攻撃に対してかなりの耐性を持つが、触ったりする際にはシルクのように滑らかになる。
透明に近い糸で編んだ生地を幾十にも重ねてあるらしい。
夢中になって揉んでいると、メルロスの寝息が熱い吐息に変わり始めた。
どんどん息が荒くなってくる。
これは、精霊力が減っているせいか息苦しいのでは?
だとしたら、早急な治療が必要だ!
メルロスの両足を椅子の肘掛けに乗せ、股を全開にし、魔力でパンツを消し去り、丸見えになった中へ一気にマッサージ器を挿入!
エルフの中に存在する無数の突起が、変幻自在に動き回りマッサージ器を包み込む。
うほおおお!き、気持ち良過ぎるぅう。
相変わらず無茶苦茶な構造してやがるぜ!
だが、淫力レベル2であれば、あっさりイかされる事は無い。
ご褒美ピストンだー!
ぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅんぱちゅん……
テント内に、肉のぶつかるマッサージ音だけが鳴り続けている。
ふふふ、今まであっという間にイかされていた俺だが、ついにノンストップで五分もこの快感に耐えれている。
いや、正確には我慢でも忍耐でも無い。
言うなれば、制御しているといったところだろうか。
相変わらず、エルフのマッサージ器は気持ち良い。
淫力によって、無理矢理射精を止めているに過ぎないからだ。
だが、淫力操作は、早漏というコンプレックスから解放させ、男としての自信を持つ事ができた。
これからは、イきそうになったらいちいち時を戻すなどという手間が必要無く、ノンストップで自由にマッサージを満喫出来るのだ!
「きゃうん」
「うおっ!」
一突き毎に肉棒に絡みつく突起物の変化が、あまりに気持ちよく、メルロスの膣内を思う存分堪能していると、ふいに彼女の身体が激しく痙攣し始め、二人共、椅子から転げ落ちた。
その反動で彼女から肉棒が抜けてしまう。
未だに目覚めないメルロスは、うつ伏せのまま身体を震わせ息を荒くしている。
…………そうだ、彼女も早漏体質だった。
それなのに、長時間ピストンで何度も中イキさせ、より体力を消耗させてしまったようだ。
…………【回復】してやらねば。
うつ伏せになったメルロスの体を眺める。
細い肩が震え、細い括れとスラリと伸びた長い脚が形のいい尻を少し大きく見せ、その奥に見える秘部が艶かしく濡れている。
尻を両手で掴み、淫力を下げ、恐る恐るマッサージ器を挿入。
「ふぁっ?」
入れた瞬間、下半身から一気に力が抜け、ビュービュー、ビュービューと高圧シャワーの様に思いっきり発射した。
こんなん早漏とか関係ないやん。強制搾精機やん。
「ご主人様?あっ……」
発射と同時に【回復】し、目覚めたメルロスが、今まさに大量発射されている状況に気付き、頬を赤らめた。
「き、気持ちいい……です」
「そ、そうか。そりゃ良かった」
「はい、ありがとうございます」
マッサージ棒に絡み付く突起群の締め付けが収まった気がした。
下半身に少し余裕が生じているような。
その隙に、メリィの中からマッサージ棒を逃す様に抜き出す。
相変わらずやばい性能をしている。
しかし、今の間は何だったんだ?まさか?
「メリィ?自分の突起を操作出来る様になったのか?」
「はい、まだ僅かではございますが」
「偉いぞ、メリィ!偉い偉い」
そう言って頭を撫でると、メルロスは照れながらも、嬉しそうに笑った。
…………か、可愛い。
なんだよ、この笑顔は。
いつも無表情なのに、こんな可愛い顔出来る様になりやがって。
けしからん!けしからんよ、チミィ!
「もう一丁!」
メルロスを仰向けにさせ、再びマッサージ棒を突き挿す。
おお、確かに、突起の動きが少なくなっているぞ。
だが、ピストンの度に、突起がマッサージ棒をグリグリと刺激するので、快感度は高いままだ。
メルロスめ、ただでさえ感じやすいくせに、このピストンに耐えながら、身体に力を入れて必死に制御しようとしている。
その姿形が健気で愛おしくなり、キスをしようとしたら、巨乳のクッションに上半身が押し返され、キスを失敗してしまう。
そんな事あるのか?
すると、メルロスが腕を回して顔を近づけてくれた。
その綺麗な顔へ所構わずキスしまくる。
ああ、堪らん。
それに飽き足らずベロベロ舐めまくる。更に、口内へ舌を突っ込み、口中を堪能する。
その間も激しいマッサージは緩めない。
メルロスの呼吸が何度も震え、軽くイッているのが伝わってくる。
ああ、エロい。
その反動で、突起は制御を失い、次々とマッサージ棒に襲いかかってきた。
そして、またもあっさりとイかされてしまう。
メルロスから離れ、椅子に座り、大きく伸びをして一息つく。
いっぱい出したなぁ。
下半身の虚脱感が心地良い。
どんな美女を抱こうが、賢者タイムは等しくやってくる。
ふとテーブルを見ると、さっきまであんなに痩せ細っていた土精霊のノムラさんが、元の愛くるしいまん丸ボディに戻っているではないか。
こいつ、ちゃっかりメルロスの回復ついでに、自分も回復しやがったな。
さてと、またムラムラ来る前に出発しよう。
長居すれば敵にも襲われかねない。
「よぉし、休憩は終わりだ。早く起きろ!」
————————
再出発してから、どれだけ進んだだろうか。
奥へ向かうほど、敵のレベルは上がり、数も多くなっていく。
俺がしっかりと【回復】しているので、パーティ全体の体力は常にマックス状態だが、リリィが精神的に疲れてきている様だ。
【回復魔法】では回復出来ないステータスがあるという事か。
リザードマンやバイコーンにも、少なからず疲労度が見られる。
だが、こいつらには【回復魔法】ではなく魔力自体を与えれば、全快するから問題はない。
リリィは抵抗したが、結局はバイコーンに騎乗する俺の背中に括りつけ、強制的に寝かせる事にした。
「メリィ、大丈夫か?」
「私は平気です」
ハイエルフに問題はない。
英雄といえど、人間には限界があった。
あれ?じゃあ、俺は何だ?人間なのに平気だ。
いや、確かに、暗い森の中を延々と進むのは怖いし、精神的にちょっとくるものはあるが、限界を感じるまでには至らない。
俺、まだ人間だよな?
ともあれ、バイコーンの最高速度を維持しながら、次々と迫り来る魔物を退けつつ、更に数時間走り続けた。
————————
赤く発光する植物が徐々に少なくなっていく。
とうとういなくなった頃、森は漆黒に包まれた。
【
バイコーンの視界確保の為に、【光魔法】で最低限の範囲を照射するが、これが裏目に出る。
光に群がる羽虫の如く、敵が大量に襲ってきたのだ。
とはいえ、照明無しではとても戦えない。
ひとまず、初見の敵は、時を遅くして【解析】し、何回の攻撃で倒せるかを把握する。
その結果、暗黒帯に棲息するエネミーは、どれも俺の攻撃では一撃では倒せなかった。
赤帯にいた甲虫型エネミー、グログロ。
植物系エネミー、グネグネ。
熊型魔獣、ドルドル。
ネーミングセンスを疑うが、特徴がそのまま名前になったのだろう。
赤帯ではそれら全て俺の攻撃魔法一発で倒せたのに、暗黒帯では三、四発必要とする。
強化済みの魔法一発あたり魔力1000を消費する。
千匹程度なら問題無いが、何万匹ともなるといくら俺の甚大な魔力量でも、もしかすると限界がくるかもしれない。
魔力欠乏は絶対に避ける必要がある。
そこまでいかずとも、この先にいるであろうボスクラスの敵と遭遇した時の為に魔力は出来るだけ温存しておきたい。
そこで作戦を変更した。
まず俺とメルロスの防御魔法、補助魔法で、バイコーンとリザードマンの防御力を上げ、前方から襲ってくるエネミーをひたすら弾き飛ばす事に集中させる。
その後、しつこく追ってくるエネミーを、リリィの剣閃にて一網打尽にする。
これならば、消費魔力を抑えつつ、一切減速する事なく、暗黒帯を進む事ができるだろう。
「リリィ、限界がきたらすぐ言うんだぞ」
「大丈夫!もうたっぷり休んだわ!」
大量のエネミーが、背後からわらわらと追ってくる光景は鬼気迫るものがある。
剣閃を放つ度に、その群衆に大きな風穴が開く。
一撃で強敵何十体を絶命させる高速剣。
この攻撃力があればこそ成立するゴリ押し作戦だ。
とはいえ、何千体も相手にできるわけもなく、百振りを超えた辺りで、バイコーンの背に立つリリィの脚がふらつき出した。
これだけの高エネルギー波を、連続で撃ち続ければ、肉体的にも精神的にも堪えるだろう。
いくら体力をフルに回復しようと、虫嫌いと恐怖によるストレスが、身体に悲鳴を上げさせる。
「よし、リリィ良くやった。後は俺に任せろ」
「まだやれる……っと、ううん、お願いテツオ」
「そうだ。それでいい。俺達はパーティだからな。起きたらまたたのむぞ」
「うん、分かってる。メリィ、後はよろしくね」
「おやすみなさい、リリィ」
バイコーンの背に身を委ね、俺の【睡眠魔法】で眠りについた。
「さてと、どうするかな」
背後から迫りくる魔物の塊をどう対処するか。
メルロスの【
無理して倒す必要は無いのであれば。
【土魔法:
何も無い空間に突如飛び出す巨大な石壁。
追跡者が猛スピードで追突し、派手な衝撃音が響き渡る。
何十体かは即死したようだ。
これが最適解か?
と思うのも束の間、何百体もの突貫に壁はたちまちひび割れ、崩壊した隙間から勢いよくエネミーが飛翔してくる。
くっ、五秒保たないなんて想定外だ。
時間操作無しで、新しい石壁を魔法発動から構築発現するまで最低五秒かかるので、全然時間を稼げない。
だが、建築用で余ってた
これが現状、もっとも魔力を節約できる方法では無かろうか。
【
ともかく、通常何日もかけて行軍する過程を、大幅に短縮して先へ進めるのであれば、何の問題も無い。
溜まり過ぎたエネミーは、次にリリィが目覚めた時にでも、一気に始末してもらえば良いだろう。
テツオ一行は、大量に増えるエネミーを引き連れながら、更に数時間走り続けた。
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