第10話 禁断の交わり

(これまでのあらすじ……)


少年が小学6年の時、おばさんのマンションでおばさんの不思議な姿を覗き見してしまいました。その夜、少年は脱衣場でおばさんのスリップとパンティを身に付け、その感触に魅入られてしまい、初めての精通も経験しました。1年後、中学1年生になった少年は、思春期を迎えて異性を意識するようにもなって、大好きながらもおばさんへの照れも出るようになりました。しかし、ふたりが相変わらず仲良しなのは変わらず、いつものように週末、おばさんの部屋で留守番をしています。しかし、少年には秘め事がありました。それは、おばさんのランジェリーで下着女装をして自慰に耽ることです。この日もまた、おばさんの寝室のベッドの上で、ひとり遊びに興じる少年でした。しかし、そこへ予定変更で帰ってきたおばさんが少年のあられもない姿を見てしまったのです。動揺を隠せないながらも、おばさんは思春期の少年を傷つけないように考えあぐねた末、自らも下着姿となって少年を優しく迎え入れてくれたのでした。


**********


 下着姿のまま抱擁しているふたりでしたが、しばらくすると、おばさんが少年の頬や首筋にやさしく何度もキスをしてくれました。少年もおばさんの香りに包まれてとても幸せでしたが、少年からもおばさんの頬にキスをしながら、少しずつおばさんの唇に近づこうと、にじり寄っていきました。少年はおばさんの唇に触れたかったのです。そして、それにおばさんが応えてくれることを少年は期待し、心待ちにしていました。


 でも、おばさんは決して唇を重ねることだけはしてくれませんでした。おばさんも少年と唇を合わせたい気持ちがないわけではありません。でも、それを許してしまうと、もっといけない深みにはまりそうな自分に自信が持てなかったのです。


 次におばさんは、少年の頬にキスをしながら、少年のあそこをパンティの上から強く早くしごき始めました。おばさんも、多分、よく分からないようで、ぎこちない手つきではありましたが、一生懸命にやってくれているのは、抱かれながらしごかれている少年にも、何とはなしによく分かりました。少年はおばさんの首に手を回しながら、目をつむり、苦悶の表情を浮かべ、まるで少女のように恥ずかしく切ない声を漏らしていたようです。


「……はぁ……はぁ……あぁぁ……あぁん……はぁ……あぁぁ……。」


 そして、ある瞬間、つい、大きめに声を漏らしてしまいました。


「ひっ! あぁ! 」


 その声にちょっと驚いたおばさんは、少年をしごいている手をつい止めてしまいました。そして、自分の手のひらに包まれた少年のものを改めてまじまじと見つめました。あきらかに最初に一瞥した子供のおちんちんと何かがちょっと違います。おばさんも男性のその瞬間に立ち会うのは初めての経験でしたが、何となく知識として知らないわけではなく、すぐにその意味が分かりました。


「しんちゃん、ごめんなさい。……痛くさせちゃったかな? 」


 それは皮が剥けるという女性には分からない肉感的な現象でしたから、その感覚が理解できない女性としては当然でした。ですので、彼女もちょっと心配そうに少年に問いかけたのでした。


「ううん、大丈夫。……でもなんか、普通の痛いのとは違うみたいな、ちょっと変な……なんか、ちんちんの皮が引っ張られるみたいな感じがして……。でも、全然、平気。」


 少年は恥ずかしそうに、でも、おばさんのせいじゃないし平気なふりもしていました。もっともっと、おばさんに触ってもらいたい気持ちもあったからでしょう。少年はそこでやめられたくなかったのでした。


「わたしもよく分からないけど、多分、おちんちんの皮が剥けたんだと思う。……しんちゃん、大丈夫? 」


 やや心配そうな表情を見せたおばさんに、少年はなんともないように答えました。


「うん、平気。剥けるのはいいんだって友達からも聞いていたから。」


「そうなの、男の子だもんね。みんな、おんなじ悩みを持っているんだもんね。」


 おばさんは少し安心しました。少年は少年なりに悩んで、友達同士で相談しあっていることも分かりました。確かに自分の少女時代を振り返ってみても同じです。


「でも、ぼく、大好きなお姉ちゃんから剥いてもらえて嬉しい! ……お姉ちゃん、心配かけて、ごめんなさい。」


 少年の変わらぬ様子に安心したおばさんは、嬉しそうでした。


「いいのよ。……本当は私もね、しんちゃんから好きって言われて、とっても嬉しい。」


 それを言うことで、少年の下着遊びの恥ずかしい行いを追認した形となったかもしれません。少年はおばさんのあたたかい愛情によって、もっとも愛する女神の手により恥辱の海から救い上げられたのです。


「ほんと! 」


 そう言った少年の瞳は喜びでキラキラと輝いていました。


 その時、おばさんはこの可愛い甥がとてもいとおしく、切ないほどいじらしく思えたのです。しかし、その思いが次のとんでもない行動に彼女を走らせてしまったとすれば、それはある意味でとても悲しい皮肉なことだったかもしれません。彼女にとっても、そして、この少年のこれからにとっても。……少年に微笑み返したその救いの女神は、次に、少年にも予想外の思い切った行動に出たのでした。つまり、パンティから出ている少年のおちんちんに、まさかの顔を近づけてきたのです。それこそ、おちんちんに触れんばかりに。


「お姉ちゃん、ダメ。ばっちいよ。」


 一瞬、少年が腰を引きかけましたが、おばさんは少年のお尻を押さえ離しません。少年のモノをしごいていたおばさんの手は、いつの間にか少年の柔らかいお尻をつかんでいました。


「いいのよ、しんちゃんのならお姉ちゃんはぜんぜん平気よ。ばっちくなんかないわ。大好きなしんちゃんのだもの。……でも、お姉ちゃんもしたことがないから下手なんだけど、しんちゃん、じっとしててね。」


「うん……。」


 もちろん、おばさんはそこがおしっこをする排泄器官であることは知っていますし、高校時代のティーン向け雑誌で初めて『フェラチオ』という言葉を知った時は、そんな汚いところをどうして舐められるのか不思議で仕方ありませんでした。でも、今、彼女は自ら望んでそれをしようとしていました。大好きな人のものを舐めてあげて、もっともっと愛する人を喜ばせてあげたい、その気持ちが今ならよく分かるのです。彼女の心臓は初めての行為にドキドキして爆発しそうですが、その緊張感は不思議に心地良いのでした。


 おばさんは首筋まで真っ赤にしながら、少年の肉棒に手を添えつつ、赤くむけたばかりの少年のおちんちんの亀頭に口を近づけて軽くキスをしました。


(大丈夫、……だって、これ、しんちゃんのだもの。可愛い。)


「ひゃあん! 」


 今まで外気に触れてこなかったその部分は、真っ赤に染まっているだけでなく、非常に敏感になっていて、少年はまるで少女のように可愛らしい声を張り上げてしまいました。


 一方で、それに顔を近づけた彼女にも、特におしっこのようなアンモニア臭を感じることもなく、変な異臭も感じませんでした。それで彼女は出来ると思ったのでしょうか、次は縦に裂けた亀頭の口に沿って伸ばした舌先をチロチロと這わせてみました。


「あぁ! ……あぁぁぁ……。」


 心なしか少年のおちんちんがひときわ大きさを増し、おばさんが手を添えて握った肉棒が、より固さを増したように感じられました。更に少年の肉棒自身がまるで別の生き物のように、ドクンドクンと脈打っているのも、彼女の手のひらに伝わってきました。


(レロレロ……チロチロ……ペロペロ……。)


 おばさんは尿道口に舌を這わせながら、顔を斜めにして少年を見上げました。少年は瞳を閉じて天を仰ぐようにして、陶然としていました。彼女は、少年が気持ち良くなっている様子を確信して、より大胆な行動に出ました。口全体に少年の亀頭をスッポリと頬張り、亀頭表皮全面に舌を絡めるように舐め回してあげたのです。剥けたばかりで敏感肌マックスのそれは、少年にかつてない強烈な官能を感じさせました。


(んぐっ! ……じゅぷっ! ……じゅぷ! )


(わたし、今、しんちゃんのおちんちんをくわえているのよね、しんちゃんの……。)


 おばさんは、初めてのフェラチオという行為に自ら興奮してしまいそうでした。でも、その興奮に流されないよう必死に自制もしていました。昔、女子高生の時の耳年増情報で聞きかじったことを必死に思い出していました。唾をたくさん出しながら、舌を絡みつかせることを、極力、機械的に実践することで、興奮の情に流されてしまわないように努力していました。


「あぁ! ……お姉ちゃん! 僕、変になっちゃいそう! 気持ちいい! 」


少年は目をつむり、快感に耐えかねたように顔を左右に振りながら、身悶えしています。そして、少年は無意識に両手をおばさんの頭に置いて、おばさんの頭の動きに合わせて動かしていました。その手は乱暴に頭を押さえるものではなく、優しく添えられているだけでした。彼女には、それが愛する者に奉仕し、自ら尽くしている喜びを感じさせてくれました。


(しんちゃん、気持ちいい? しんちゃん、これで良い? もっと、もっと、お姉ちゃんがしてあげる。)


 たとえ彼女が平静を保とうとしても、目の前で喜びを隠さずに反応している愛する少年の姿を見ながら、少年に心から尽くす喜びを感じている中で、知らず知らず抑えようもなく身も心も興奮してしまいそうです。おばさんの視線の先には、スリップ姿の可愛らしくも美しい女装少年が、恍惚たる表情で喜びをあらわにしています。彼女は少年の亀頭を舐め回す一方で、人差し指と親指で作った輪っかで少年の肉棒を優しくゆっくりとしごいてあげました。


(しんちゃん、お姉ちゃんも、しんちゃんのことが大好き! 大好きなの、しんちゃん! お姉ちゃんが、しんちゃんを気持ちよくさせてあげる! )


「お姉ちゃん! ぼく、お姉ちゃんが大好き! 大好き! 大好き! 」


 少年は自らの思いを言葉にすると、更に自分の幼いものがより大きくなっていくように感じました。少年の感情の高ぶりはどんどん彼のものに感じる官能へと伝わっていきます。一方のおばさんも、必死に自制しようとする気持ちがありながらも、一方で、この美しくも可愛い女装少年に、自分から喜んで奉仕していることにもはや気づいていました。これはどうにも抗えそうにもありません。既にもう止めることはできなさそうです。結局は彼女もまた自分の心に素直になって、愛する少年が心から気持ち良くなることを願い、ひたむきに少年のモノをねぶりまくったのです。


(しんちゃん、大好き! しんちゃんのすべてが大好き! 我慢できないお姉ちゃんを許して! )


少年の亀頭ののっぺりした可愛い登頂部に舌全面で舐めつき、傘の縁取りも舌先を重ね這わせて丹念に舐め回し、先端の縦に裂けた口の中に舌先をツンツンと差し入れます。片手で肉棒をしごきつつ、もう片手で少年の小さく可愛い玉袋を優しく揉み上げ、玉袋の裏側の尿道線にまで指先を這わせます。おばさんはどれが効果的に気持ち良いかまでは分からないまでも、思いつく限りの手練手管のすべてを動員して、少年に尽くしたのでした。


「あぁ! ……お姉ちゃん、ごめん! 僕、出ちゃう! お姉ちゃん、出ちゃうよ! 」


 おばさんは亀頭を口から出し、カリの部分に舌先を這わせながら答えました。舐めれば舐めるほど、不思議な感じのものが溢れて、無理に味で例えるならばなんとなくしょっぱいようなものが先端からしみ出てきているように思います。それが少年の歓喜の印のひとつであるならば、それこそ彼女には最大の喜びでもありました。


「しんちゃん、いいよ。お姉ちゃんの口の中に出していいよ。……しんちゃんの、お姉ちゃんにちょうだい。」


 そう言うとおばさんは肉棒をしごく指先の動きを早めました。肉棒の裏筋の指先に感じる尿道を、こそぐように下から上にこすり上げます。自分が愛する可愛いこの子を、気持ちよくさせてあげたい、心行くまで感じて逝かせてあげたい、おばさんはもはや肉親ではなく、ひとりの女としてそう願い指先に力を込めました。


「あっ! ああっ! だめ! いくっ! いっちゃう! お姉ちゃん! 」


 そして、遂に少年の絶頂に達した瞬間がやってきました。少年が一瞬硬直したかと思うと、肉棒はビクビクッと強く震え、瞬間的により大きくなったような感じから、ドピュッ! ドピュッ! とおばさんの口の中に勢い良く白濁液が飛び出してきました。一回、二回、三回、そして、四回目もあったような……少年のおちんちんがびくんびくんとなるたびに、彼女の口の中にそれが放出されていったのです。


 粘着力のあるドロリとした液の青臭い匂いがおばさんの口の中に広がります。でも、これが可愛いこの女装少年の体内から出た喜びの証であると思うと、おばさんはむしろ嬉しく満足感に満たされたような気持ちとなって、この白濁液をすすんで飲み干したのでした。そして、彼女は最後に舌で少年の亀頭部分を丁寧に舐めてきれいにすると、ようやく少年のおちんちんを口から出しました。白濁した少年のモノと彼女の唾液が混ざり合ったものが妖しく糸を引いて、少年のおちんちんとおばさんの唇をつないでいましたが、すぐにその真ん中部分に滴がたまってシーツの上に落ちていきました。


 心から愛する少年が、自分に向けてくれた愛情の大きな発露を全身で受け止めて、神部麗美は心からの幸せを感じていたのでした。彼女は、その生臭いものでさえ、それが愛する少年から出されたものであることを思えば、涙が溢れるほど嬉しく感じて、一滴余さず飲み干すことができたのでした。

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