讃倭 登録♪登録♪登録ぅ〜♪

街の一番地(主要施設が揃っている)に着いた。


冒険者ギルドは一番地の中でも大きめの建物でこれといった外装はないが、普通に目立っている。


「すぅ...ふぅ...よし、いきますか」


ギルドに入ると酒場や掲示板や受付があるが、どの施設も規模が大きい。


とても大きくて広い冒険者ギルドはとても有意義にスペースが使われていた。


そして今の自分はごっつめんこいおなごだ。


視線は集まるし下卑たものもある。


しかし私とて微量の大和魂を持つ日本男児である。このぐらい何の障害にもならない。


絡まれた時のためにナイフを生み出しておく。


やたら空いている受付に行くと受付嬢がにこやか対応してくれる。


私の可愛いさに一瞬見惚れていたのは見逃さんぞ。


「冒険者ギルドへようこそ!今日はどう言った御用件でしょうか」


(ぶりっ子系で喋るのは癪なのでいつも通りで話すか)


「冒険者登録をしたいんです」


「はい!冒険者登録ですね、ではこちらの書類にご記入お願いします」


どれどれ?

名前と職業と年齢と性別の欄しかない。


簡易なのは良い事だ。

サラサラと記入する。


「わぁ....綺麗な字...あっ!失礼しました。最後にこちらの水晶にお触れください。一応犯罪歴を調べます」


「この水晶ですね」


(この程度のレベルの水晶であれば犯罪をしても無効化できるな。まぁチートだしできない事はないわな)


水晶は白を示す光を放つ。


「はい、これで登録完了です。こちらが冒険者カードです」


「ありがとうございます」


ギルドカードはうん、普通。


「続いてランクの説明をさせていただきます」


(知ってるけど聞いておこうか)


「冒険者ランクは全部でG〜SSSまでの10の区切りがあります。

ランクアップ方法は依頼の達成によるポイントゲットですDランクからは昇級試験として試験官と模擬戦してもらいます。


ちなみにAランクからはギルドの宿が無料で使えて、Sランクからは3階にあるプレミアムラウンジが使えます。

サービス内容は教えられませんが是非頑張ってくださいね♪

ここまでで説明は以上です。他に質問はありますか?」


「特にありません、ありがとうございました」ペコリ


さて、説明が一つ抜けているので補足しておこう。


格下のランクでも格上のランクのクエストを受けることが可能な点だ。


死ぬ事は自己責任なので冒険者ギルドは特に制限をかけていない。


冒険者は結構いるので少し減ったところで何も困らないのだ。


と、掲示板に向かう際にニヤニヤした男三人衆が立ちはだかる。


「おいおい、お嬢ちゃん。クエストなんかより俺達と遊んだ方が稼げるゼェ」


さて、驚かせるか。

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