End of Ruin -salvation tale-
阿騎のま
End of Ruin -salvation tale-
夢
天から光が降り注ぐ。
そこは広く白い部屋だった。まるで神殿のような、円柱の立ち並ぶ空間。
あまりに光が眩しすぎて天井は見えず、高さは見た目で測れない。周囲は暗く、ここにだけ光が当たっているようだ。
光の当たる中心には棺のような箱があり、それを柱が円形に囲んでいる。
静謐な空間には、「僕」と、「彼」がいた。
これは夢だ。いつも見ているあの夢だ。
僕は彼に問いかける。
「他のみんなは?」
彼は箱の中に横たわる「僕」の顔を覗き込み、答える。
「大丈夫、あとは君だけだよ」
彼の顔は逆光になっていて、表情は読み取れない。だが、とても優しく、そして何か強い決意を秘めた声だった。
「そうか……わかったよ」
僕が頷くと、彼も頷いた。
「うん……必ず迎えに行く−−−−−−
−−−−−−
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