金の鈴・銀の杖~エルフ姫が窮地に手にした家宝は異世界転移物でした~
貫木椿
プロローグ「アウレリア大陸の創世神話
アウレリア大陸は天空の神ティエと海洋の神トゥールにより生み出された緑豊かな楽園だった。
二柱はいずれ異なる次元から来訪する邪神がこの大陸を奪いに来る時に備え、邪悪なるものと戦う者たちを作りだした。
二柱はいかにして邪神と対抗すべきか知らなかったので、空が飛べる種族、力が強い種族、水中でも生きられる種族など、実に様々な命が生まれた。
中でもティエの生み出したエルフは非常に美しい姿と美しい声を持ち、ティエはこの最高傑作たちの若さを保てるように彼らに「時を止める果実の成る樹」を与えた。
それに嫉妬したトゥールの子たる人間はそれを奪い取ろうと魚人や竜などの同じトゥールを祖とする種族に呼びかけ、エルフに攻め入った。
それに怒ったエルフはティエの禁書を紐解き、魔術で対抗した。
そしてその争いのさなか大地は荒れ、「時を止める果実の樹」は焼失してしまい、生き残ったエルフはわずかな実を持ってアウレリア大陸の各地に散ってしまった。
これを嘆き悲しんだティエとトゥールはエルフと人間が互いに干渉してはならないという掟を作った。
物語は異次元の神の介入により、とある男女がこの掟を破ってから500年以上もの年月が過ぎた頃から始まる……
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます