引きこもりガールフレンズ

@ss0730

第1話 遭遇

中学三年生の夏、受験期で忙しいはずの俺に白羽の矢が立った

「じゃあ、訪問は嶋君で」

この悪魔の鳴き声が放たれた時、不運にも俺は寝ていた。この眠りこそ、運命の始まりだ

った。

俺は引きこもりの訪問を押し付けられたのだ。

期限は登校するまで。






おかしい。何かがいる。

俺はそんな雰囲気を背中に感じた。そしてふと後ろを見る。

なんだ、あれ?

電柱に目が行くと、そこには茶色い犬の耳のような物体が俺を覗いていた。

人の髪、だよな……。

俺は声をかける。

「誰かいるのか?」

物体はピクリと動くが何も発さない。やはり、面白がって見ている輩か。

「電柱の裏にいるだろう?」

俺は再び声をかける。

物体はやはり黙りこむと、こう放った。

「いませんよっ」

それを言うかよ。

今度は俺が黙ると、物体は更に言う。

「ばれてます?」

当たり前だ。

「ばれてるよ」

俺は半分呆れながら言う。すると、物体は、ふふっと笑い、電柱の陰から現した

「いやはや、ばれていましたか」

そこには、犬の耳のようなくせ毛をした美少女が立っていた。俺はこいつに見覚えがある。

「お前はっ……」

運命がどんどん進んでいく。



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