第24話
春香が戻ってきたのは、30分ほどしてからだ。
薫は、レベルアップやステ振りをしたい場合は、それぞれが自己申告をするようにと伝えた。
薫はステータス強化系スキルをレベルMAXにした。
すると、ステータス画面に”新たなスキルが解放されました”と、表示された。
残念ながら、薫のランクが足りなくて、習得する事は出来なかった。
その後、途中レベルが19にアップするも職業ランクは上がらずに、各種耐性系がレベルMAXになった。
またもや、ステータス画面に”新たなスキルが解放されました”と、表示された。
今度は、無事に習得することが出来た薫であった。
全状態異常耐性を習得したとたん、それまでの耐性系スキルが消えた。
ステータス画面には”物理耐性・魔法耐性・ストレス耐性・毒耐性・気絶耐性・疲労耐性・麻痺耐性・眠り耐性・混乱耐性・盲目耐性・魅了耐性・石化耐性・狂化耐性・病耐性・呪耐性・熱耐性・酸耐性が全状態異常耐性へ統合されました”と、表示された。
習得した全状態異常耐性スキルをスキル改造で8%の効果を10%の効果へと改造した。
当然、レベルMAXまで上げた薫である。これにより、状態異常を受けなくなったはずである。状態異常120%といった100%を超える効果のある物理・魔法攻撃や薬物などがなければ……。
これまで討伐したダンジョンコアは、合計14個だった。
どうせならと、薫はレベルをキリの良い20まで上げる事にした。
本人にその気はなくとも、薫は人知れず地域の助けになっていた。
薫はレベルが20へと上がり、職業ランクが3へと上昇した。これにより、瞬間移動スキルが手に入った。
初級到達者という新しい称号も手に入れたが、特典らしきものはなかった。ちょっぴり残念に思った薫である。
薫の残りSPは、一気に4,036,434SPとなった。
薫以外の4人も、全員がレベル19になった。
タマたち3体の従魔は、レベルアップ速度が遅くなりレベル18で止まっている。ステータスは桁違いに高いので、問題ないだろう。
キサラギ・カオル(15)
【種族】 新人族
【Lv】 20 new
【職業】 現創師ランク3 new
【状態】 健康
・HP 1710/1710 new
・MP 1710/1710 new
・腕力 538 new
・頑丈 538 new
・器用 538 new
・俊敏 538 new
・賢力 538 new
・精神力 538 new
・運 538 new
【スキル】
・空間拡張レベル3 new
・空間収縮レベル3 new
・瞬間移動レベル1 new
・生気中上昇レベルMAX new
・全能力中上昇レベルMAX new
・鑑定レベルMAX
・千里眼レベルMAX
・地図レベルMAX
・用心レベルMAX
・情報偽装レベルMAX
・魔物調教レベルMAX
・清浄レベルMAX
・全状態異常耐性レベルMAX
・回復力上昇レベル6 new
【固有スキル】
・スキル改造レベル3 new
・スキル融合レベル1 new
【EXスキル】
・究極空間収納(∞)
【称号】
・生還者 ・大物殺し
・迷宮核討伐者(初) ・初級到達者 new
【所有スキルポイント】 8P new
薫は、新しく習得した生気中上昇・全能力中上昇・回復力上昇の3つのスキルを改造した。
生気中上昇は、HPとMPがそれぞれ50アップから65アップ。全能力中上昇は、腕力・頑丈・器用・俊敏・賢力・精神力・運が7アップから10アップ。回復力上昇は、0.5%/mから0.75%/mへと効果がアップした。回復力上昇レベルMAXなら、7.5%/mとなるはずだ。
薫の考えでは、回復力上昇の分間回復量から秒間回復量になって欲しかったものの、現状はなんら困らないので良しとした。
生気中上昇スキルをレベル1からレベル2に上げてから再度スキル改造を試みた薫であったが、出来なかった。どうやら、スキル改造レベルが変化しないと、同じスキルの改造は出来ない様である。
欲しかった瞬間移動スキルを獲得した薫であるが、その性能に愕然とした。移動距離がとても短い。これなら、走った方がマシってレベルである。
しかしながら、瞬間移動スキルも改造する事にした。
瞬間移動は、200mの移動範囲を300mへ微増させ、消費MPを200から160へと減少させた。
それでも移動距離の短さにかなり不満を感じている薫である。
なにせ、地図スキルと用心スキルの範囲は153km超えなのだから当然といえよう。
薫は、スキル融合を試そうとして絶句した。
地図スキルと用心スキルを融合しようと思い、スキル融合を使用したが発動せず、説明を見たら”同レベルのスキルが対象となる”と、なっていたからだ。
改造した生気中上昇スキルと全能力中上昇スキルを融合させて、それをまた改造出来たのではと。
薫の想像通りに実行できたかどうかは、今となっては確かめようがない。
悔しかった薫はメモに残し、同じ失敗をしないように誓った。
薫は空間収納にある、虹色のコインと奇麗な小箱が結構貯まっている事に気がついた。
どちらも、41枚と41個ある。つまり、それだけのダンジョンコアを討伐してきたとも言える。
まずは、虹色のコインを鑑定してみた。
マナコイン(小) 魔素が凝り固まり変化した虹色に煌くコイン。使用すれば、HPMP+100他全ステータス+50。魔物に与えると、魔物を1レベル強化する事ができる。使用条件はレベル1以上最大レベル20以下、上限使用可能数8枚。
薫は、またもや悔しがる。
レベル20に上るまでに使用していたら、どれほどステータスに良い影響を及ぼしていた事かと。
薫は考える。
プラン1
自分の従魔は、現在レベル18から中々レベルが上がらない。
それぞれ2枚与えれば、レベル20になる。残りを自身のステータスに全て注ぎ込む。
プラン2
5等分に分ける。しかし、1枚余るのでクジかジャンケンでもする。
そこまで考えて、先に箱の確認をする事にした薫である。
奇麗な小箱の鑑定結果。
迷宮核の宝箱(小) 迷宮核を討伐した者に与えられる宝箱。
箱の名称が分った以外に収穫はなかった。
鍵穴も見当たらないので、開ける為に実際に手に取って見ると、箱は勝手に開いた。
箱の中から光が立ち昇り、しばらくして光が収まると、奇麗にラッピングされたお菓子があった。
そして、迷宮核の宝箱(小)は消えていた。
出てきた物を鑑定すると、[従魔のおやつ お徳用6パック]だった。効果は、従魔との仲が良くなるとなっていた。
どれくらい従魔と仲良くなるのか分らないが、薫には当たりだと思えた。
薫は、迷宮核の宝箱が売れるかどうかも確認した。
結果は、売却できるし価格は驚愕の1SPだった。
当然、売るという選択肢は薫から消えた。
薫が迷宮核の宝箱を全員がいる場所で開けたため、家族から質問攻めにあう。
春香は未だに遠慮しているようだ。知り合って1日も経っていないのだから、当然かもしれない。そもそも、春香の対人スキルが高かったら、如月一家と出会っていなかった事だろう。
「説明するから、取り敢えず静かにして」
薫の大きな声が、部屋の中に響いた。
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