chapter09「Bパート・出撃☆ドンデンガー」
艦内管制官A:「バラスト注水開始」
艦内管制官B:「バラスト注水完了まで
艦内管制官A:「艦安定と共に上部シャッター開く」
艦内管制官B:「整備員は落下物に注意!」
艦内スピーカーに管制官の声がこだまする。
「しばらく動きが無かったからな、天井に張り付いた氷が落ちるかもな……」
大地が狭いコクピットでチェックリストが全てグリーンか確認する。
「500メートル級のタンカーぶち抜いた高さだから氷とか落ちたら痛そう☆」
たぶん痛いじゃすまない、凛はセンサー部を横にある艦の1層ごとに設置されたキャットウォークに向ける、整備員達が一瞬手すりに掴まり、またかとばかりもモニター越しの凛に手を振り上げ文句を言う。
「大丈夫よ、シャッターは電熱線が入っているから氷らないの、あと凛!艦内でセンサー動かすな、コレ頭に角っぽいセンサー積んでるから折れたり整備員に当たると大変よ」
式3佐はペンを咥えイラつきながら敵の動きを確認し続ける。
「でも良いんですか?南極から出して」
大地が作戦に疑問をていする。
「そうだぞ式、南極が軽くなるとまた赤道が変わるぞ☆」
凛が本作品の
「知っているわ!だか他に手がないの!手がない以上ココでやるしかない!!」
式3佐は結構やけぎみにそう言った、なんだか観測班に所属する旦那さんとうまくいってないらしい。
「まさか発見が遅れたのって夫婦喧嘩のせいなんじゃ?」
大地は軍組織としては起こる筈の無い憶測をして上官をからかう。
「いや大地さん、もしかしたらワザと報告を送らせたのかもです☆」
凛も悪のりする。
「何言ってるの![たかキュン]がそんな事する訳無いでしょ!!」
式3佐のバカップルぶりが炸裂する。
「それじゃコレ終わったら仲良しでお願いします!」
大地がすかさず言いくるめる。
「そうだぞ式、ボク等たかキュンに頼まれたんだぞ☆」
凛は夫婦喧嘩はなんとやらとばかりにたかキュンこと[
「たかキュン💘……」
高山田式3佐(45)は今だ恋する乙女なのだ!
艦内管制官C:「上部シャッター開く!」
どうやら電熱線はイカれてたらしく氷がバラバラと格納庫床面へ叩きつけられた、整備員達が逃げ惑っている。
大地:「二足歩行走行駆動部機動!」
凛:「F.C.S.(ファイヤーコントロールシステム)機動☆」
式:「ドンデンガー直立姿勢now!」
超カッケーBGMと共に超巨大ロボ[ドンデンガー]が民間タンカーを接収魔改造した軍用輸送艦[ドンデンベース]の艦中心で立ち上がり仁王立ちを決める。
「やっぱこのマッチョボディ最高だよな凛!」
超絶逆三角形のメタルボディ、人の筋肉構造1つ1つにブロック分けされた可動部が熱くゴリマッチョぶりを発揮する全長55.5メートルの超巨大ロボットがそこに爆誕した。
式:「下らんこと言ってる暇はない!」
凛:「そうだそうだ☆」
チッ!
大地:「ドンデンガー上陸作業に移る!」
戦闘管制官:「戦闘管制了解、ドンデンガーは上陸後直ちに脚部を接地面に固定、射撃体制に入れ」
凛:「射撃手了解、使用火器は46センチメートルリボルバー
上陸地点近くに錨を下ろした遊撃輸送艦ドンデンベースの艦側面をバスタブから上がるようにドンデンガーは海に浸かりそのまま旧南アメリカ大陸最南端チリへと上陸した。
戦闘管制官:「出し惜しみは無しだ全弾頭消費しても奴を仕留めろ!」
凛:「りょ~~うか~~~い☆」
大地:「一発で国の経済が傾くってのに
式:「それほどの危機って事よ」
戦闘管制官:「射程まで10000メートル」
式:「脚部固定開始」
大地:「脚部固定完了」
式:「射撃姿勢開始」
凛:「 射撃姿勢完了」
戦闘管制官:「射程まであと5000、4000、3000、2000、1000」
式:「6連続射撃用意」
凛:「目標合わせ完了」
戦闘管制官:「500、400、300、200」
式:「射撃開始……now!」
高山田式3佐の
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