OVER~立ち向かう強さが未来を創る~
俺は呆然と公園のベンチに一人座っていた。
「はあ」
すると、隣にひとりの少年がため息を漏らしながら座り込みうなだれている。
その深いため息を何度もつくものだから、俺は思わず話かけてしまった。
「なんだよ。ため息なんてついてさ」
「落ちたんです」
「はい?」
「全部落ちたんです」
どうやら、こいつは俺と同じように大学受験に失敗したらしい。
それから、俺は同じように道に迷ってしまった若者たちと出会うことになった。
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