花火大会
「今年の花火大会いこうよ」
もうすぐ夏休みになろうとするときに彼女がいった。
「ねえ、私、すごくかわいい浴衣着ていくからいっしょにいこうよ」
彼女は嬉しそうに俺に言った。
「ああ、いいよ。俺もすげえ楽しみ」
本当に楽しみだった。
いつもは制服しか見せない彼女はどんなおしゃれをして俺の前に現れるのかと想像するだけで胸が踊るような気分になった。
「うん」
その笑顔が本当に好きだった。
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