声のするほうへ向かった先の冒険録

吉永哲也は完全に迷っていた。


太陽がすでに西へと傾き、あたりは薄暗い森林の中。


いつも通いなれた山沿いの道だというのに、どこをどう間違ったのだろうか。気づけば、見たことのない風景が広がっていたのだ。


どうしよう。


早く帰らないと家族が心配する。


脳裏には家族の姿がよぎる。


その度に焦燥感がわいてくるのだ。



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