第二章 プロローグ
第49話 成績
スペインカップ第一回戦レヴェルは1stレグについた差があったにも関わらず、赤井選手の活躍があり、2対1で勝利。2回戦に駒を進め、2回戦では1stレグが0対0、2ndレグで3対0と勝ち越し、3回戦へ駒を進めた。
そして、オリンピアやバブルと言った優勝候補チームも何事もないように駒を2回戦、3回戦へと進める。
カープがいるチーナは1回戦は何事もなく勝てたものの、2回戦、2部リーグで因縁の相手であり、今も尚ライバルのブァファローが相手となる試合は2対2の同点でPK戦まで行きどうにか勝つことが出来ていた。
そして、赤井はスペインリーグでもしっかりとゴールを決めたり、アシストをし着々と実績を手にしている。
今はスペインリーグが15ゴール9アシスト、スペインカップでは3ゴール2アシストとなっている。
スペインリーグは12節まで進み、順位争いは素晴らしいことにレヴェルが第1位。次点はオリンピア、バブルと続いていく。
「あともう少ししたら前半戦も終わりか……どうにか1位キープで行けばいいけどなぁ……」
俺は今のレヴェルのスペインリーグでの順位を見て考える。レヴェルは今の所黒星がついていないがオリンピアとバブルは黒星が付いているにしてもまだ一つのみ。バブルとレヴェルはまだ戦っておらず次の13節、レヴェル対バブルで順位が大きく変わりそうだ。
俺はここまでスペインリーグではスタメンをキープし、15ゴールと結果を出してきたがやはりと言うべきか。スペインリーグ開始直後よりも一試合のゴール数が下がってきていた。その代わりにアシスト数が上がってはいるが……。
「やっぱり対策されてるんだろうなぁ……」
赤井がこれまで出てきた試合は15試合。
一試合出るごとに攻めにくく、そしてゴールが取りにくくなってきていた。例えば、マークが二人付いていたり、パスコースを塞がれていたり、悪質とは言えないがチームの戦略上のイエローカードを取られてまでのファール。そして、なによりもファンからの、監督からの、チームメイトからの期待がはっきり言って赤井には辛かった。それでも赤井は考える。自分が望んでこの世界に、スペインリーグという最高峰のサッカーの舞台に上がってきたんじゃないかと。ただ、それでもゴールが取りにくくなっても赤井がアシストなどでチームに貢献出来ているのはデビュー戦、夢の舞台ですねと緊張していた赤井の背中を押してくれた百瀬玲奈のお陰であった。
あの友人、神崎信介との配信後にメールが来たときから少しだけ百瀬さんと話すことはあったがあの電話が来てから一週間に一度、俺は百瀬さんとゲームをしたり、軽く話をするようになっていた。それは百瀬さんに気がある俺としては大変嬉しい事なのだが逆に疲れたりしつつも、色んな話をして今週も頑張るぞと気合を入れることが出来ていた。
ただ、今でもあの電話が来たときのことを思い出す。それは俺が初めてスペインリーグでハットトリック逃した日の事だった。相手ははっきり言ってオリンピアより格下の相手。5試合連続ハットトリックが掛かった試合で俺はシュートを外しまくった。そもそもこれまで入りまくっていたのがおかしいのだがその日は10回打って10回とも入らないという地獄だった。今まで確実に入っていたシュートが入らなかった時は流石に精神的に来るものがあった。試合はなんとか勝つことが出来たもののファンからの期待を背負っていただけに初めて次の試合に出るのが嫌になり、親にもあたってしまった。
……………………………
2章の始まり始まり。
話し飛びすぎについては色々と考え……次回からも見ていただけると嬉しいです。
昨日は体調不良で更新することができなかった。
2章の開始を楽しみにしていた方申し訳ない。
では、2章よろしくお願いたしますm(_ _)m。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます