第40話 天下の神崎信介と配信って……
「はい、皆さんどうもこんにちは!登録者数が意味不明なことになっている神崎信介です!今日はなんと、赤井選手の家からお送りしたいと思います!」
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名無し1号 生放送だ!
Yoha 赤井選手宅?これは……閃いた!
NaCl ヨハその先は辞めておけ
うんちく丸 昨日実況してたからワンちゃんあると思ってたけどマジか
「では、赤井選手を呼びますか。蓮君ー。」
「えー皆さまおはこんばんにちは!レヴェルの10番赤井蓮です。今日は友人の神崎君と一緒にサッカーゲームをやっていきたいと思います。まぁ、色んな問題は神崎君が解決してくれました。では、」
「「やっていこー!」」
俺たちがやっているのは動画配信。神崎が急に階段から降りてきて俺に向かって「配信しよう!稼げる!」と意味のわからないことを言い出し、神崎がチームの方に連絡して外堀を埋めやがったのだ。そして、サッカーゲームの権利とかチーム名の権利とか色んな問題をついでとばかりに即座に片付け今、こんな状況になっている。寝起きなはずなんだけどな……。
流石、天下の神崎信介。
「で、使うチームなんですけど色んな問題で日本代表とレヴェルを使うことができます。まぁ、レヴェルは赤井選手に使ってもらうことにして自分は日本代表使いますね」
「じゃあ、俺はレヴェルを。えっと、ナルダを抜いてモッブさんを入れてっと」
「同期なのに抜くのか……」
「守備強くしたくて」
「分かるんだけども……」
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名無し3号? ナルダを抜くのかww
Dakuts 同期よりも先輩を採用
Naruda☆ 覚えとけよ…
Sada 本人いるやんww
環君 それは1億人登録者入ればなぁ。同接5万って……
「えっと蓮。ナルダ選手見てるってよ」
「ん?あーサッカーの練習して守備をもっと強くしましょう!」
「凄く盛大な煽りにしか聞こえねぇよ……ナルダ選手、ファイトです」
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Naruda☆ ガチで覚えとけよ……
Mach 赤井選手とナルダ選手仲良いな
Yarn 赤井選手ってこんな感じなんだ……好き
nan 良いぞ、もっとやれ。
「さぁ、赤井選手ガチ恋勢が出て来てますが気にせずにゲームをやっていきましょう!ゲームでは、赤井選手に勝ってやる!」
「俺もゲームで天下の神崎信介に勝ってやらぁ!」
ゲームで試合がはじまる。
二人ともゴール前まではボールを持っていくことが出来るのだがどちらもシュートをミスりまくり、
「ここで決めれねぇから駄目なんだよーー」
「おいおいおい、そこを決めきれや!」
「なんで、なんでヘッドを外す?俺も外すけれども」
「赤井体力なさすぎるだろ……これが世間からの評価」
「世間からの評価ww」
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Mach まぁ、もうちょい体力あれば……
Cool 体力以外は最強なんだけど……あとフィジカル
Arc 外からのヘッド決めにくいよな……
試合は均衡していたのだが……。
「蓮くんや、俺がなぜ天下の神崎信介って言われてるか知ってる?」
「ん?急に自慢話?」
「違っ……わくはないか。俺はね、無理と言われてることを成し遂げ、最高の結果をもたらすから神崎信介なのだって事で。はい、ゴール」
「は?ちょっ、キーパー前出過ぎだって……あっ」
なんと、神崎信介はセンターラインを超えてすぐにシュートを打ち、少し前に出ていたキーパーの頭を超えてボールをゴールへと入れ込んだのだ。
「まぁ、使ってるの日本代表だけど……浅沼さんがギリ入ってるからセンター超えたらゴール狙えるのよね。浅沼さん、俺やりました!昨日お酒飲んで俺に絡んで来たけどそのことは忘れてしっかりとゲームで活躍させましたよ!」
「いや、絡まれたことを言ったら駄目だろ……てか、1点取られたかぁ……」
「浅沼さんはなんやかんや言って歴代最強の日本人選手とか言われてたからなぁ……怪我のせいであれだけど。まぁ、ゲームでの能力値蓮くんより上やし」
「お、俺はまだ17なんで……」
「これからの活躍に期待だね!」
「なんかそう言われると腹が立つなぁ!」
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Happy これが男子高校生の日常か……
TemYun 流石、神崎信介だな……あそこからゴールとか
Bitマン 信介様最強!
ナユ 信介様……私やっぱり赤井選手より信介様です!
劉無 神崎信介ゲーマーで有名だからな……マイフレンド!
「マイフレンドって何?」
「いや、なんと言うか……俺は陰キャの星みたいな?」
「すいません、コイツ学校とかでは……そうだね、中学の頃は……なんでもないです」
「おい、止めるなよ。そこはもう、めちゃくちゃモテてましたよで良いんだよ!過去を改ざんしていいんだよ!」
「人気タレントとは思えない発言」
「……カットでお願いします」
「切り抜き班ー頼んだぞーー」
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優愛 これだから、マイフレンドは……
魂のルフ やっぱり俺たち仲間だよな!
稲架 今度またファン会やって欲しいです
名山 なぜかアンチがいないのは演技のときとのギャップなんだよなぁ……。俺の友人が配信見てこれは神崎信介じゃないって言うくらいだし。
ヤマナ ここが良いんだろぉー
切り抜き班1号 任されました!
「良かったな!マイフレンド!」
「ふぅ……ちょっと俺の評価を高めるために映画とドラマとアニメに出るか」
「そんな簡単に出れる。の?」
「ありがたいことに私の演技はとても高く評価されているのだよ……はぁ、また不眠症になるな。安眠グッズ買い揃えるか」
「あぁ……3徹夜しちゃうのか」
「いや、あれはどこぞのマネージャーが沖縄と北海道とで仕事を受けてしまっただけなのよ……いや、移動時間の間でラジオもするとか頭おかしいって……」
「えーと……おつかれ」
「まぁ、こんな話してる空きに2点目決めちゃうんだけどね?やっほぉー浅沼さん最強!」
「あっ、ラファァァァーー……テメェ、抜かれてるんじゃねぇよ……」
今度は神崎が浅沼さん(キャラ)を操りいつも俺が試合でしてるような動きでゴールしたのだった。
「抜かれるんじゃねぇよ……(2度目)」
「お口が悪いですわよ蓮くん?」
「クソがっ」
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None 助かる。とても助かる
架値 信介様うますぎやて……
呑喜 この二人仲いいなぁ……ここに浅沼さん来そうだな
反町 一応登場してるけどな……
NaCl 百瀬様が来てくれることを願ってます!!
「あーそう言えばこれ、多分百瀬さんも見てるから」
「は?えーと、これを百瀬さんが見ていると?」
「YES」
「おっと、発音良いね……YES?」
「Yes」
「Oh...マジで?」
「マジで」
「なんと言うか、親の前ではめちゃくちゃ真面目なのに友人の前ではっちゃけててそれを親に見られた時の恥ずかしさを感じる」
「めちゃくちゃ微妙な例えだな。そしてリアルすぎる……」
「あと……俺、多分百瀬さんと会ってたとき色々と緊張して普通じゃなかったと思うんだ」
「大丈夫。今からここまではすべて台本読んでましたって言お?それで丸く収まる。台本なんてないんだけど」
「お前が台本はないって言ってるのにどうしろと言うんだよ……」
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Yankee 台本じゃないんかいww
南南東 二人とも喋るのうまいなぁ
一般人A 美人に嫌われたくはないからなぁ……
「まぁ、大丈夫!俺も多分裏でめちゃくちゃ悪口言われてるから!」
「どんな神経して百瀬さんに番組で絡んでるんだよお前は……」
「え?仕事?営業スマイルー」
「皆さま、これが芸能界1金を持っているけど友人が少ないランキング一位の男です」
「……名切楽と言う名の男の友人が居ます」
「他は?」
「……高梨アナウンサー」
「他は?」
「後輩の若ちゃんとマネージャー」
「……ごめん、俺が悪かったわ」
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名切楽☆ お、俺は友達だぞ!
湯氏 名切さんもよく見とる
塙 俺たちがいるぞ!
fax マイフレンド!マイフレンド!
「そうだぞ、俺には視聴者も言う名の友人が居るんだぞ!」
「連絡先知ってる方はどのくらい?」
「………」
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march 詰んだな
狃 マイフレンド……すまん
Rac 俺たちにはどうしようも……
「仕事用の携帯には芸能界に入ってる人全員のが……」
「友人?」
「……ちょっと百瀬さんの事務所に百瀬さんを赤井に関わらせないでください。百瀬さんの評価に繋がりますって連絡するわ」
「えっ……権力……」
「まぁ、冗談だけどね?」
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Mach 絶対本気やん
南南東 これが天下の神崎信介
Nayuta 圧力ぅぅー
「まぁ、うん。蓮くんや……今までのやつを考えて見ようか、君はレヴェルのチームの代表みたいな感じでサッカー選手の代表と言えるのに……」
「すいません。神崎信介が全て悪いんです」
「まぁ……俺は人の本性表す人ってのでも有名だから」
「なんでもありだな……神崎信介」
「天下の神崎信介なので」
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Ballad 信介様のには慣れたわ……
米屋 芸能人も人間なんやなって信介様の配信で知れたのよ……
NaCl 天下の神崎信介に不可能はない!
「と言うことで、前半終了ー」
「2ー0か……後半巻き返しだな」
「お前はいつから後半があると錯覚していた?」
「え?」
「時間の都合上これで終わりですっ!」
「えっ……神崎君勝ち逃げ?」
「悲しいことに時間の都合上これで終わりですっ!」
「語尾のっがめちゃくちゃムカつくぅぅーなんだよコイツ……」
「終わりですっ!」
「マジですか」
本当に俺は勝ち逃げされるのか……。
「まぁ、蓮くんに活躍されたくないなと」
「そんな理由で……」
「主は俺なのだよ!てか、普通に著作権問題がヤバイのよ。俺もそこまで金が無い」
「あっ、了解です」
「と言うことで、事情は察してもらえたと思うので今回はここまでです!」
「えーもし次回があれば、神崎信介に勝ちたいと思いますのでよろしくお願いします」
「ではでは、今日の配信は神崎信介と赤井蓮の二人でお送りしました。次回も負けません!」
「「ではまたー」」
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NaCl もう、30分も経ってたのか……おつ〜
名無し一号 お疲れ様です〜
信者A 楽しかった〜
「よし。配信終了ボタンもしっかりと押したし、携帯で自分のチャンネルとんでもライブはされてなくてチャットも動いてないっと」
「めちゃくちゃ確認するのな……」
「いや、切り忘れが一番怖いからね」
「それもそうか……」
「あと、少ししたら蓮のお父さん帰ってくるらしいよ」
「なぜにお前からその情報を聞くんだよ……」
「まぁまぁ……料理は俺が作ろうか?」
「いや、客に料理作らせるわけには……」
「俺の料理食べたくない?」
「神崎信介様、いえ、神野様、貴方様の素晴らしいお料理を私は食べたいのです」
「うむ……対価を支払え」
「では、私のサインボールなどはいかがでしょうか」
「うむ……私への対価を支払え」
「で、では、レヴェルの試合のチケットとか……」
「持ってる。他にないのか」
「えっ、持ってる!?では、あなたの番組に出る?」
「よし、1日しっかり働いてもらうからな。えーと、子供へのドッキリ企画でもやるか。変装して」
「オフシーズンならワンちゃん行けます」
「まぁ、チームと話すわ。あっ、サインボールもよろしくね。最初撮ったやつ流すときにプレゼント企画するから」
「了解。てか、需要あるの?」
「まぁ、毎試合ハットトリック決めてるから人気はあると思うよ」
「ですね……俺そういえばハットトリック決めてますね……百瀬さんからの連絡ないけど」
「2試合しか出てないのに人気があるのは不思議だよね〜これも俺の宣伝の力なのよ〜」
「はいっ、先輩には感謝してもしきれません」
「まぁ、宣伝したとこで結果出してもらわないと意味ないんだけどね」
「私めちゃ頑張った」
「うんうん。じゃあ、俺が料理作ってる間にそこのボールにサインよろしく」
「はいー。あっ、俺サイン決めてない」
「Ren.Akaiに丸書いて10で良いだろ」
「それもそうね。すまん、初回の方々次からは考えとくから」
「簡単だけどカッコイイやつを目指すんだぞ。俺もデビュー当初めちゃくちゃ悩んだ……」
「同じ歳なのに人生経験違いすぎる気が……」
「まぁ、大人に囲まれたら先に大人になるんですよ」
「さいですか」
「ほら、やれ!好きなやつ作ってやるから」
「マジ、神野様大好き!」
「男からの大好きは要らん!!」
「楓と奈津ねぇに言われた時、結婚しましょうって言いかけたよな」
「……自分の姉が1番です」
「落ちかけてらぁ」
「いや、だって美人と美少女に大好き!って言われたら誰でも落ちるだろ?」
「これが、数多の女優と共演してきた男の言葉か……」
「演技の時は色々と違うんだよ。素を変えるんだから」
「ちょっと難しそうなので聞かないことにしますわ」
「その方がいい」
そして俺は神崎と話しながらサッカーボールにサインしていくのであった。
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