第1節のその後
第20話ヒーローインタビュー?
「じゃあ、蓮くん。百瀬さんの前にピッチ行こうか」
「は?」
「ほら、よくテレビとかで見ないか?ヒーローインタビューってやつ」
「いや、知ってるんですけどそれは野球とかのやつでは……」
「日本代表の試合とか見てないか?キャプテンが話すだろ?」
「キャプテンだからでしょうが……まぁ、良いですよ。俺、今日ハットトリック決めたし、デビュー戦なんで」
百瀬さんに会わなくて済みそうだし…。
「まぁ、百瀬さんにも会わせるからな」
「………また思考を読まれた……。凄く嫌なんですけど。もうあの時の俺黒歴史なんですけど」
「まぁ、あれはキツイな」
「ふぇ?」
え?あれはきついな?
「も、もしかしてなんですけど…聞いてました?」
「ああ、本当はドアの前でな…本当はお前が話しすぎないように止める為だったんだが。すまんな、面白すぎて逃げてしまった」
あぁぁぁぁぁー嫌だぁぁぁぁーガチで聞いてるじゃねぇかぁぁー。やべぇよ、人間不信になるよ…。
「蓮くん、頭を抱えるな。まぁ、緊張しちゃうよな。あそこまで美人だとな」
「もう、誰も…信じれない……」
「一応言っとくが、ナルダも聞いてたぞ」
「…………マジもう信じれない。人間怖い」
というか、ナルダ聞いてて俺に話しかけてきたのか…監督から呼ばれてーとか言ってたのに……。あいつ許さねぇ。そしてマジ人間信じられん。
「そこまで行くとは……ほんとごめんな。まぁ、ファンが待ってるんだから」
「そ、そうですよね、き、切り替えないとプロやってられられないですよね……なんか今度奢ってください、ガチ、人間、信じられない」
「まぁ、ハットトリック決めたからな。そして本当に人間不信になられても困るから……パパに頼んどくよ」
ダニエルに頼むなよ……まぁ、奢ってくれるなら……
「よし、ファンサービス頑張ろ、幸がなんか色々とアドバイスしてくれたからな…」
そして、俺はお立ち台のところへ
『では、赤井選手が出てきましたので、赤井選手へのインタビューを始めます。赤井選手、まずはハットトリックおめでとうございます。今のお気持ちをどうぞ』
「レヴェルのホームでデビューでき、オリンピア相手にハットトリックを決めれて良かったです。」
『まず1点目はドリブルで一気に駆け抜けて、2点目はコーナーからのヘッドで3点目はノールックで左足を振り切ってでゴール……自分は3点目が興味深かったのですが……』
「あーあれはナルダ選手との連携を練習していたので出来たという感じです。あと、左足に関しては右足ほどではありませんがいい感じにコントロールが利きます」
『それは凄いですね。では、今日来ていただいたファンの皆様とテレビの前の視聴者様にどうぞ』
「今日は試合を見て下さりありがとうございました。今日からスペインリーグが開幕していきます。スペインカップももうすぐ開幕していきますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。そして、ファンの皆さん、これから活躍していきますのでお楽しみに。目標は得点王とアシスト王!では、これからの私の活躍、レヴェルの活躍をよろしくお願いします。では、今日は本当にありがとうございました」
『今日、3ゴール2アシストで大活躍した赤井選手でした。では次にクック監督にお越しいただきます』
「まず、今日は試合を見て下さりありがとうございました。これからのレヴェルの活躍よろしくお願いします。ちょっと赤井が色々と言ってたので自分は発言控えますが赤井とナルダを獲得したことは間違いではなかったと思っています。これからの2人の活躍を期待しています。」
『ありがとうございました。では、こちらからは以上です』
『浅沼さん、これは赤井選手がこれからも起用されるってことですよね』
『そうですね、今の監督の発言を見るに起用していくと思います。ただ、今日の赤井が、ただ調子が奇跡的に良かったのか、それでもいつもあのような活躍ができるのかと言うのが今後は大切になってくると思います』
『そうですね、それに今日はあまり赤井へのマークが甘かった様に思えますからね』
『ええ、これからの赤井選手がどのような活躍をするのか目が離せません。』
『そんなあなたに』
『うぉ、急にどうしたんですか?』
『私、高梨も出演しています。赤井選手の友人である神崎信介さんの番組神崎クオリティでは現在赤井選手契約記念と題しまして赤井選手の、サッカーのコーナーを作っております。司会は我らが神崎信介、ゲストには日本高校生大会応援マネージャーの百瀬玲奈さん、そして日本テレビアナウンサーの私、高梨の3人でやっておりますのでよろしくお願いします。』
『急な番宣……まぁ、私も見てるので皆様もぜひ』
『『では、またよろしくお願いします。さようならー』』
「監督めちゃくちゃ速え……」
「蓮くん知ってるか?クック監督は的確な答えをすぐに返すからメディア要らずって言われるんだぞ」
「凄いですね、でもメディアがいなかったらファンの人たちに情報が伝わらないじゃないですか……」
「それもそうだな…ほら、百瀬さんのとこ行くぞ」
「マジですか…」
「あーもう、好きなら告れ。お前一目惚れしたんだろ?百瀬さんに」
「いや、よく考えてください?会ってすぐですよ?それはそれで引きません?というか、好きなの断定しないでくださいよ」
「いや、その反応で惚れてないのは……他の男に取られるぞ?そうだ、あの神崎信介とかにな」
「あーそれだけはないですね……あいつ姉のこと好きすぎるシスコン野郎なので……」
「あの神崎信介がシスコン……すごい発言だな……」
「まぁ、常人の恥ずかしさは残ってますから初めてのキスシーンはヤバかったとか色々と聞きますけどね」
「そうか……まぁ、百瀬さんのとこ行くぞ、芸能界は手を出す速さが尋常じゃないディレクターがいるって噂だしな」
「マジですか……信介に連絡入れときますわ。百瀬さんそう言えばモデルだしな…信介に色々と言っとくか」
「ガチ惚れしてるじゃないか……」
「いや、まぁ可愛い女性を見るとですね…」
「まぁ、連絡先持ってるんだし試合の後とか連絡して距離詰めてけば良いだろ」
「………こっちから連絡するとかマジ無理なんですが」
「ヘタレが」
「えーいきなり辛辣……まぁ、頑張りますよ」
「頑張れ頑張れ、ほらこの部屋にいるから」
「はい……」
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