第3話:約束の日まで
3-1:プリプレイ
第三話である。
前回冒険者たちは過去に跳び、そこでリコリスと名乗る青年と出会った。リコリスが暮らす家───彼岸花の庵に案内された冒険者たちは、そこで一ヶ月の療養期間を過ごすことになる。療養もそこそこに館の地下に広がる魔剣の迷宮を踏破した冒険者一行は見事、魔剣ポシビリタスを手に入れたのだった。
かの魔剣こそはタイムリープの起点にして、本キャンペーンの鍵を握る存在である。ここから、物語はさらに加速していくことになる。
というわけで今回も、プリプレイから始めていこう。
GM : ではみなさん、第三話の成長報告をよろしくお願いします!
アル : アルです。ファイターが3から4に、スカウトが1から2になりました。順当な成長。能力値成長は筋力と敏捷で、敏捷は指輪分込みでボーナス3に!はじめてのボーナスです……!
アイテムは敏捷の指輪を買ったのと、トレジャードロップで貰った幸運の羽。の、残りは、大事に貯金です。以上です。
リカントのアルは順当な成長。注目すべきは、やはり幸運の羽である。《ライトニング》などの巻き込まれ判定で巻き込まれにくくなる装飾品だ。レベル帯も高くなり、今後そういう場面に遭遇する可能性は増えてくることだろう。
リズ : リズです。シューター4レベル、マギテック3レベルに上がってエンハンサー1レベル(キャッツアイ)習得しました。ご主人様とお揃いです。固定値は正義。器用と敏捷が伸びてます。お金をたくさんいただいたので、わーいとお買い物して所持金が0に戻りました。以上です。
リズは命中力を上げる
シエル : 急に聖王の冠と奇跡の首飾りとマナリングの小成金装備付け始めた借金男ことシエルです。技能はプリースト4、スカウト2、セージ2の横伸ばしです。あと、精神が伸びてブレイクしました。以上!!
第二話の溢れに溢れた報酬の結果、急に装飾品が充実してきたシエル。回復魔法のピンゾロをケアする聖王の冠、生死判定をやり直す奇跡の首飾り、魔力を伸ばすマナリングと、まさに三拍子揃った実用さだ。
ソレル : ポシビリタスの”契約者”になったソレルだよ。技能はフェンサーとライダーが両方3→4に。ハンサがウォーホースになって、騎芸は《高所攻撃》を取ったよ。能力値は敏捷と知力が伸びて知力がブレイク。知性の指輪をリズに買い取ってもらって、新しく疾風の腕輪を買った。これで敏捷Bは4に。夫婦共々ますます成長してるって感じ!
前衛を守るソレルの敏捷度は、最早とどまるところを知らない。一人だけ回避力がおかしいのである。いや、回避盾というのはそういうものなのだが……。これを書いているキャンペーン五話現在、GM陣はソレルの回避力に頭を抱えている。許してほしい。
GM : みなさんがっぽがっぽですね。こりゃあ多少強い敵出してもバレないな???では、ぼちぼち始めていきましょうー。
全員 : 宜しくお願いしまーす!
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夜闇に紛れた来訪者に、微かに覗き見る彼岸花の深淵。
疲労の色濃い写し鏡の人形は、君たちに恐る恐ると口を開く。
……そして今宵の庵にて、ばたばたと過ぎ去る日常の光景に、忘れかけていた懸念が一つ。
「そういえば。そもそも君たち、どこから来たんだい?」
そもそもここは、どこなのだろう?
第3話「約束の日まで」
時の迷宮の踏破によって、文字通り矢の如く過ぎ去った一週間。
――再生された一か月間の、最後の一週間が今始まる。
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