第27話 瀬戸美月 クリスマスプレゼントに悩む
「どうしましょう・・・」
年の瀬のデパートで、美月は途方に暮れていた。
彼氏である、早乙女健司のクリスマスプレゼントを買いに来たのだ。
このあいだ、誕生日プレゼントを贈ったばかりである。
すぐにクリスマス。
アイデアが浮かばない。
とりあえず、紳士服売り場に来たみたものの、何がいいか思い浮かばないのだ。
”健司さん、仕事用のスーツや小物はあるんですよね・・”
となると、休日用の服であろう。
でも、男性の服なんて買ったことがない。
どれがいいか・・決められない。
どうしよう。
こんな時は、親友に頼るに限る。
「もしもし、ミキちゃん?」
「美月?どうした?」
「実は健司さんのクリスマスプレゼントに悩んでいて・・相談に乗ってくれない?」
「うーん、実は海斗君のプレゼントに悩んでるんだ。どうしよう・・」
いつもは、即断即決の親友が珍しく悩んでいるらしい。
「とりあえず、今はデパートに来てるんだけど一緒に探さない?」
「了解、じゃあ待ち合わせは・・」
そうして、お互いの彼氏のプレゼントを選ぶのであった。
しかし、美月はすっかり忘れていた。
自分の実家にいる家族のことを。
すっかり彼氏のプレゼントだけを買って安心しきっている美月であった。
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