こんな僕が異世界で両親に愛されていいのだろうか

@syuuzi

第1話 ~神様達との出会い~

自分でも今、どうしてこんな所に居るのか分からない。 さっき死ぬ覚悟で家を出たはずなのに何故かおよそ五畳ほどの広さの畳床に壁真っ白な霧のようなものができていた。そして、僕の目の前には男女三人の人(?)がいる。

一人は二十代くらいの若い青年、そして父よりも三十いや四十近く年齢が離れていそうなご老人、最後に僕が住んでいる世界では見たことのないような薄い羽衣を背にかけている二十歳くらいの女性がいた。

そしてその人たちと僕の間には小さなちゃぶ台とその上に四つの紙コップ

が置かれている。

そのようなことを考えていると若い男性が紙コップにお茶のようなものを

そそいでくれた。

「どうぞ」


「っあ! ありがとう・・ございます」

急に声をかけられて慌ててしまった

「うふ。この子やっぱりかわいいわね、私の下で働かせてくれない?」


「だめだぞ、そんな事したら今いるお前の下神みたいにこの子がお前にこき使われてまう。しかもこの子は人間です先祖代々使われているこの聖神殿(せいしんでん)で働かせることは貴方の立場でも無理でしょうに。」


「分かっているわよ!千年で一人しかも男の子が来たのよ!無理もしょうちでアストラ神やスピカ神にお願いすれば私の下神をもっとこき使ったり、手放す代わりにこの子を私の下につかせて貰えるのかも知れないわ!」

下神?聖神殿?アストラ神?スピカ神?何を言っているのか全然分からない


「リオーネ、この子は儂が最高神になってから初めて人間界から連れてこれた人間じゃ、アストラやお主の頼みでもそれは出来ん。」


「スピカ神もそう言っている、リオーネ、もしお前が人間それも男の子が欲しければ最高神になればいいだろ!。」


「オルビット、貴方ももう四百三十年も中神から上神に上がれてないじゃないの!

自分でできないくせにアタシに言わないで!!」


「リオーネ、オルビット、夫婦喧嘩はその辺にしておいてくれんかの?」

スピカ神(?)と呼ばれているご老人が困った顔をしていた


『『喧嘩じゃありません!!』』


「はぁ~~・・ではそろそろ仕事をしようか」

スピカ神さんはそう僕の顔を見ながら言った。


「真嶋蓮君、君にいくつかの質問をする。よいか?」


「あっはい・・いやその前に聞きたいことがあります。」


「うむ急にこんなところに来たら誰でもそうなるな・・よかろう好きなことを聞くがよいでも、その後は儂らの話をきいてくれるかの?」


「はい!ありがとうございます 」


「うむ礼儀がなっておるの」


「まず、どうして僕がこんなところにいるんですか?」


「それは僕から説明しましょう。 はじめに蓮君貴方は最高神会によって選ばれました。最高神会とはここに居るスピカ神や先ほどリオーネが言っていたアストラ神の様な最高神の皆様によって行われる会議のことです。

僕たち神は〈クラス〉と呼ばれるものがあり、五つのクラスがあります。


下から【下神】➡【中神】➡【上神】➡【最高神】➡【始祖神】です。

まぁ始祖神は始祖の血をひくものしかなれないので普通の神は例外ですね。

最高神会で君が選らばれたのには三つの理由がある。

一つ目は始祖様が千年に一度人間界から人間をここに連れてきて〈最高神が作った世界で生きよ、〉との条例を出しておられるから。

そして二つ目は死ぬ又は自殺を望んでいるものを対象としている。

最後に三つ目は、二つ目の死ぬ又は自殺を望んでいる物の怨念が強いほどここに呼ばれる確率は高い。さらに心が綺麗な子だけしかここには来れません。

君はこれらのことからここに呼ばれたんだよ。」


「なっなるほど、高1のぼくでも今の状態ではギリギリです。」

もっと簡単に伝えて欲しい


「じゃあ簡単に言うと君は千年に一人の人間、そして最高神が作ったいやスピカ神が作った異世界で暮らして欲しい、ということだよ。」


「なるほど・・えっ異世界!! じゃじゃあその異世界で僕は何をすればいいんですか?」


「あっちの世界で君は赤ちゃんに転生してもらってそれからは自分の好きなことを

すればいいよ」


「好きなこと・・ですか・・・」


「お主の質問は これで終わりかな?」


「あっはい!ありがとうございます」

まだ分からないことだらけだけどまぁいいか


「では儂から・・蓮君異世界に行くにあたってして欲しいことを儂からは二つ、リオーネとオルビットから一つずつ頼むことができる。儂らの出来ることならな」


「付け加えるとしたらあっちの世界は魔物がいたりダンジョンと呼ばれる物もあって人間界とは違って身分もいろいろある

下から【下民】➡【庶民】➡【侯爵】➡【子爵】➡【男爵】【騎士爵】➡【貴爵】そして最後に【国爵】と呼ばれるものがあるわよ。」


「国爵は一家のみ、貴爵は十家、男爵は十五家、騎士爵は五家、子爵は二十家、侯爵は五十家、それ以外の三分の二は庶民で三分の一は下民です。」


「そして蓮君、君はヘギル国の二十七代国爵家の長男として生きてもらいたい」


「えっ!!・・こ・・こんなぼくが国爵になっていいんですか!?」

びっくりした まさかこんなことを言われるとは

「あぁ いいとも儂が認める。じゃあ話を戻して蓮君お願いを計四つ言いなさい。」






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