202010 ジャパロボ 9

渋谷かな

第1話 ジャパロボ9

「死ね! イリスの妹! プチ・アトミックボム!」

 科学技術系の優子の機体からプチ・核爆弾が放たれる。

「キャアアアアアアー!?」

 さとみ、絶体絶命のピンチ。

「ウンディーネ・ウォーター!」

 大量の水がプチ・アトミックボムを飲み込んで火元を消して不発弾にする。

「誰だ!? 邪魔したのは!?」

「私よ!」

 現れたのは水の精霊ウンディーネのジャパロボに乗って現れた。

「お姉ちゃん!?」

「ただいま。さとみ。」

「zzz。」

 しかし、さとみはいつものようにいきなり眠る。

「こらー!? 姉妹の感動の再会シーンで眠るなよ!」

「つい、お約束で。」

 掴みはOK。

「お姉ちゃん、生きていてくれたんだね。」

「zzz。」

 しかし、イリスもいつものようにいきなり眠る。

「おい! お姉ちゃん! 私が眠ったら怒ったくせに!」

「ごめんごめん。悪いのはお母さんということにしておきましょう。私たちが眠くなるのは遺伝だからね。」

「そうしよう。」

 一件落着。

「おかえりなさい。イリスお姉ちゃん。」

「ありがとう。さとみ。」

 こうして無事に姉妹は感動の再会を果たす。

「こらー! おまえたち! 私の前でじゃれ合うな! こうなったら二人まとめて始末してやる!」

 優子のジャパロボが襲い掛かる。

「お姉ちゃん! 私も戦う! いでよ! 風の精霊シルフィードのジャパロボ!」

「おお!」

「いくよ! 令和ちゃん!」

「はい!」

 さとみと令和ちゃんはジャパロボのコクピットに搭乗する。

「リンク!」

 AIロボットの令和ちゃんとジャパロボが一つに繋がった。

「さとみ! 見参! 今度はお姉ちゃんを私が守るんだ!」

「なんだ!? こいつらの機体は!? この私が知らないジャパロボがあるというのか!?」

 風と水のジャパロボを見て衝撃を受ける優子。

「私も加勢します! いでよ! 火の精霊サラマンダーのジャパロボ!」

「おお!」

 すずも火の精霊のジャパロボを呼び出し乗り込む。

「すず! 参上! 助太刀します!」

「三対一とは卑怯な!?」

「おまえが言うな!」

「アハッ!」

 さとみ、イリス、すずの三人の呼吸がピッタリ合う。

「ケッ、多勢に無勢。今日の所は見逃してやろう。またね。」

「バイバイ。」

 意外に仲良く戦いは終わっていく。

「さとみ、あなたも全国ジャパロボ大会に出るなら私のライバルね。負けないんだから。」

「勝つのは私だよ。絶対にお姉ちゃんに勝ってやる。」

「はい! はい! 私も出るから忘れないでね!」

「ワッハッハー!」

 さとみ、イリス、すずの三人は全国ジャパロボ大会で健闘することを誓う。

 つづく。

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