俺が望んだのは簡単お手軽なチート錬金術だったはず~何故終末世界?~

ホウセイ

第1話

『あなたは何を望みますか?』


20■■年。10月のとある日。

 たった一文だけのメールが地球上の人間、6億人に向けて送られた。


 ある者は政治家。


 ある者は格闘家。


 ある者は大富豪。


 ある者は科学者。


 ある者は狂信者。


 ある者は一般人。


 ある者は浮浪者。


 政治家や大富豪、一般人や格闘家、科学者に狂信者の一定人数はそのメールを無視した。唯一全世界で約500人の浮浪者の元に送られたメールの返信率は100%。




 浮浪者の者たちが持つ携帯。それは当然ながら契約されておらず、更に充電すらされていない時代遅れのモノ。

 使えるはずもないそれを所持していた浮浪者の中から選ばれた500人は全く同じ回答を送信した。


【こんな世界壊れてしまえば良い】





 返信の中でもっとも多かった望みは【不老不死】。


 己の欲の果てに辿り着いた政治家や大富豪の者の多くがこの回答。そして、一部の一般人と一部の格闘家たちも同じ答えを返した。





 そして、多くの者が、様々なものが望んだ事。


【魔法が使えるようになりたい】


圧倒的な力チートが欲しい】


 理由は様々であれど、一般人と格闘家の多くが力を欲した。






 そうして、決定的に世界を変貌させる1つの願いを何処かの誰かが、何処かの誰かたちが、返信した。


【世界の終末を体験したい】




































『一定数の望みを確認。


 再構築案を検討。


 *


 *


 *


 *


 *


 完了。




 これより、世界を再構築します


 *


 *


 *


 *


 *


 *


 *


 *


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 *


 **


 *


 *


 *


 **


 完了。


 ハローワールド』

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