禁断の果て ~寝取られた実妹~ 短編全5話
サクヤ
第1話 初詣に実妹とデート!
俺は春山 拓実、会社員でそこそこ仕事が出来るサラリーマン。
毒親の元で育ち、妹の美雪と共に日々暴力に耐えながら生きてきた。そんな殺伐とした日々も両親の自殺と共に終わりを迎えた。
新しい両親はとても優しく、その両親の元で生きることも考えたが、申し出を断って都会に2人で生きることにした。
何故2人なのか、それは俺達が恋人だからだ。
所謂、禁断の関係という奴だがそこに至ったのは割りと早かった。
小学校の頃に暴力に耐える為に2人で手を握っていたのが始まりだった。中学の頃、暴行を加えられた俺は妹に付き添われて部屋に帰ろうとしていた。
その時に転倒して押し倒したのだが、顔と顔が触れ合いそうな距離にドキドキしたのを覚えている。
動けないでいた俺に美雪はキスをしてくれた。
『兄さん、愛してる』
『俺もお前を愛してる』
親がまともであれば落ちなかっただろう。だけど、残念ながら毎日が修羅場だった俺は、その言葉に簡単に落ちてしまった。
そこからは1ヶ月も持たなかったと思う。少なくとも高校に上がるまでには肉体関係を築いていた気がする。
そして両親は経営破綻によって自殺し、俺達は晴れて自由の身となったわけだ。
妹の大学費用を稼ぐために会社に入社したのだが、俺に合っていたらしく短期間でエースと言ってもいいほど成果を挙げていた。
大晦日の夜、妹と行為を終えた俺はサッと後片付けをして裸でベッドに入っていた。
黒髪ロングに抜群のスタイル、そして整った顔……これほどの女性が彼女という俺は幸せ者だと思う。
「そう言えば、今度新しい取引をするんでしたよね?」
「ああ、部長を説き伏せてなんとか許可を取ったんだ、まだ誰も目を付けてないけどきっとあの工場はうちの会社に利益をもたらすに違いない!」
「ふふ、仕事熱心ですね。そう簡単にはいくでしょうか?」
「向こうは経営が危ないみたいだからな、うちと取引しないと再来年には倒産する。だから断れないさ」
「兄さん、悪い顔してます……そんな顔も大好きですけどね」
俺達は再びキスを交わして話を戻す。
「美雪こそ、大学生活はどうなんだ?」
「ラノベ関係で仲の良い友達ができました」
「む、男じゃないだろうな……?」
「ごめんなさい、男の子です」
衝撃を受けた俺は目尻に涙が込み上げてきた。
「わ、ごめんなさい! 私は兄さん一筋なんです、本当に武雄君は友達ってだけなんです!」
「ちゃっかり下の名前で呼んでるし……」
「本当の本当に友達なんですぅ……」
「はは、ごめんごめん。美雪が可愛いからさ、ちょっと意地悪しちゃったよ」
ふくれた妹はもう一回シテくれたら許しますと言ったので初詣の時間までひたすら抱きまくった。
☆☆☆
「私達、恋人に見えてるかな?」
「恋人だろ?」
俺達は手を繋ぎながら初詣を楽しんだ。そして人気の無いところで美雪が耳を貸すように言ってきた。
少し屈んで顔を近付けると、両手で引き寄せられて強引にキスをされた。
「ちゅ、……ん、ちゅ…………ぷはぁ……こう言うのもドキドキしませんか?」
妖艶な表情の妹に、実にそそるな! ってことで俺達は早々に自宅に戻って夕方まで男女の営みをしていたのだった。
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