(二)
翌日、九時に勤務を終えた辰巳と同僚の千川要は揃って職場を出た。数年前に新しく稼働を始めた晴海市場の敷地から門を抜けて出て新交通の駅へと歩いて行った。二人で飲みに行くことにしていたのだ。
市場から駅までの道のりには飲食店は少なかった。市場関係者向けに早朝から開いている店は多かったが、アルコールは提供していなかった。また、アルコールを提供する一般向けの店も何店舗か軒を連ねてはいたが、平日でもあり、まだ開店していなかった。それなので、二人は新交通に乗ってふた駅隣の終点で下車した。そして地下鉄の駅近くにあるファミリーレストランに行くことにした。
(続く)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます