052 第24話 紀元前728年 皆既日食 完結です。

 本エッセイは拙著「はじめさんが はじめから はじめる! ~タイムスリップ歴女コスプレイヤーはじめさん~」の最新話のネタバレを多分に含みます。エッセイの題もしくはエッセイ冒頭の表記話数をまずご確認いただき、ご自身の読書進捗度と照らし合わせて読み進めるか止めるかを予めご判断ください。

 では、以下から新規部分です。どうぞ。




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 はじめさんがはじめからはじめる、第24話 紀元前728年 皆既日食。いかがでしたでしょうか?


 この話は最初、戦争しているところに皆既日食が起こり、それを主人公が見て、とっさにそれを主人公が引き起こした超常現象であるかの如く振舞う話でした。

 しかしこの虎の威を借る狐のような感じがどうにも納得が行かなくて、そして都合よく戦争して都合よく主人公が来ていて都合よく日食が起こる、とにかく気持ちの悪い話になっていました。


 そこでしばらく寝かせておいたのですが。そうこうしている間に作中でバッファローを解体したり、豚を自分で解体したりし始めたので、これは自給自足の生活がこの弥生時代でできると気づきました。そのため、当初はいつも通り村でご厄介になる流れでしたが、いちから始めるひとり暮らしを体験する事になりました。

 これはこれで捨てずに取っておいて良かったなと思った話です。





 本当は縄文時代に設定して、マンモスを食べたかったですね。太古の昔に行われていた狩って解体して食べる。でも一般受けはしなさそうです。特に賢い動物の象に近いのでより受けないと思いました。現代の屠殺に通じる話にしたかったのですが、もっと身近な獲物の話になりました。


 最初はサバイバルするだけだったんですよ。でも孤立と自立は違うと思い直しまして。日食も一人で見る予定でしたから。それって淋しいですよね。やっぱり人と交流する話になりました。




 この話、本当は西暦837年にしてハレー彗星にしたかったのです。あらゆる意味で特別感満載です。なにせ75年周期で地球に最接近しますし、特にこの年はなんと全天で60度も尾を引いていたそうですから! それはそれは見ものだったろうと想像しています。

 ところがもうあるんです有名な彗星のお話。それも本当に綺麗な作画のアニメ映画で。湖の津波に続いて、またしても君○名は! 私が向かう先々ですでに良作として存在しています。ぐむむ。


 天体現象、天体現象。

 何か不思議な天体現象を探していました。とにかく年代と場所だけは選び放題。それがこの作品の持ち味です。それで採用したのが皆既日食でした。


 私は2017年に渡米し、幸いなことに赴任したその月に車で1時間くらいの街で皆既日食を見ることができました。あれはもうドラゴンボ〇ルの神龍を呼び出した時そのまんまですよ。一瞬で夜になります。あれも今にして思えば運命的な出来事でしたね。


 2012年の金環日食では家に居ながらにして見えるはずが曇っていて涙を飲みましたから、良い思い出になりました。

 本州で次に皆既日食が見られるのは2035年だそうですよ。黙って待っていればいつかその日がやってきます。

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